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きよこの気まぐれラジオ vol.5 『本と本屋さんと街の話』2025/01/27
きよこ 𝙺𝚒𝚢𝚘𝚌𝚘
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〜5分間のミニラジオ番組〜
きよこの気まぐれラジオ
「ハックルベリーフレンド」vol.5
『本と本屋さんと街の話』
今日は、本と、本屋さんと、街の話をお届けします。
*
みなさんこんにちは。
先日、SNSにも少し書きましたが、東京の自由が丘にある「不二屋書店」という本屋さんが2月で閉店になってしまうのだそうです。
全国各地次々本屋さんが姿を消していてさみしい気持ちでいますが、ひときわショックなニュースでした。
本が売れないという話はよく聞きます。
それだけでなく、街の小さな書店は配本などの悩みも多いとか。
それでも様々な工夫を凝らし人を呼び精一杯頑張っている書店の姿を見ることは多いけれど、どれだけ老舗の書店であっても、時代の波、、と言いたくありませんが、残り続けることはそれほどまでに厳しいのか、と思わざるを得ません。
この不二屋書店は102年の歴史。
2025年2月20日を持って営業を終了しますとのこと。
閉店の挨拶に書かれている「万策・力とともに尽き」の言葉が、何よりも重く心に響きました。
私が生まれ育ったのは自由が丘からほんの一駅ほど、緑豊かな住宅街。
自由が丘というのは今では多くの人が行き交うようですが、当時は近くの人たちの日常の買い物に、そしてちょっと気の利いたお店もあるしね、というような、とてものんびりとしたところでした。
自由が丘の駅は昔から同じ。ロータリーがあり駅の向かいにその不二屋書店は建っています。少なくとも来月2月までは確実に。
幼い頃は母と買い物や散歩によく行きました。
不二屋書店の隣にはペコちゃんでお馴染みの不二家レストランが並んでいたのも多分その頃。
少し大きくなると友だちと出かけたり、もうどこも残ってはいないようですが、CDショップや生地屋さんや古い映画を見に小さな映画館に通ったり。
面白いお店も今で言うカフェも宝探しみたいに見つけるのが楽しい街でした。
不二屋書店は、行けば必ずそこにいてくれるシンボルのような存在。
本好きの母が買ってきてくれた本もありましたし、演劇や戯曲の本も揃っていて、学生時代にまだよくわからないながらめくってみた記憶も残っています。
私の本好き、小説好き、そして本屋さんでの本選びの感覚は母の影響を、大きく受けています。
本屋さんというのは街と同じ。
実際に足を運んで、歩いて、自分の目で見て感じること。すると直感が教えてくれることがある。
それが当たった時の喜びは、本選びも街のお店も似ているように思います。
この自分の感覚は何度も経験を重ねることで育っていき磨かれていくもの。
私は書店の楽しみをそんなふうに覚えました。
*
今、東京は、懐かしいあちこちの街も駅も大きく変わっています。
自分が生まれ育った土地の思い出の景色が、歴史が、残すことができたかもしれない文化や文化拠点となる場所が、別人のようになっていくのはやはりさみしいものですけれど、、でも少し目をひらいてみれば、きらりと光る小さな本屋さんやお店が新たに誕生していることも希望となってはいます。
どのような時代となっても、想いが引き継がれ残っていく良きものと心がありますように。そこに自分の日常の中でできることがあるなら続けていけるように。
そして、私の中に残っている豊かな気持ちを育ててくれたものたちを大切に思いながら、変化することの自由さも忘れずに、新しい空気を吸いながら芯を持って歩いていけたら。
不二屋書店さん閉店のニュースからいろいろ思いを馳せる数日でした。
みなさんの記憶の中の街、今どうなっていますか?
今日もお付き合いありがとうございました。
次回か、一回挟んで、今度は母と私の本の話をしましょうか。
*
*
◉自由が丘「不二屋書店」
https://www.fujiyabs.jp/sp/
きよこの気まぐれラジオ
「ハックルベリーフレンド」vol.5
『本と本屋さんと街の話』
今日は、本と、本屋さんと、街の話をお届けします。
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みなさんこんにちは。
先日、SNSにも少し書きましたが、東京の自由が丘にある「不二屋書店」という本屋さんが2月で閉店になってしまうのだそうです。
全国各地次々本屋さんが姿を消していてさみしい気持ちでいますが、ひときわショックなニュースでした。
本が売れないという話はよく聞きます。
それだけでなく、街の小さな書店は配本などの悩みも多いとか。
それでも様々な工夫を凝らし人を呼び精一杯頑張っている書店の姿を見ることは多いけれど、どれだけ老舗の書店であっても、時代の波、、と言いたくありませんが、残り続けることはそれほどまでに厳しいのか、と思わざるを得ません。
この不二屋書店は102年の歴史。
2025年2月20日を持って営業を終了しますとのこと。
閉店の挨拶に書かれている「万策・力とともに尽き」の言葉が、何よりも重く心に響きました。
私が生まれ育ったのは自由が丘からほんの一駅ほど、緑豊かな住宅街。
自由が丘というのは今では多くの人が行き交うようですが、当時は近くの人たちの日常の買い物に、そしてちょっと気の利いたお店もあるしね、というような、とてものんびりとしたところでした。
自由が丘の駅は昔から同じ。ロータリーがあり駅の向かいにその不二屋書店は建っています。少なくとも来月2月までは確実に。
幼い頃は母と買い物や散歩によく行きました。
不二屋書店の隣にはペコちゃんでお馴染みの不二家レストランが並んでいたのも多分その頃。
少し大きくなると友だちと出かけたり、もうどこも残ってはいないようですが、CDショップや生地屋さんや古い映画を見に小さな映画館に通ったり。
面白いお店も今で言うカフェも宝探しみたいに見つけるのが楽しい街でした。
不二屋書店は、行けば必ずそこにいてくれるシンボルのような存在。
本好きの母が買ってきてくれた本もありましたし、演劇や戯曲の本も揃っていて、学生時代にまだよくわからないながらめくってみた記憶も残っています。
私の本好き、小説好き、そして本屋さんでの本選びの感覚は母の影響を、大きく受けています。
本屋さんというのは街と同じ。
実際に足を運んで、歩いて、自分の目で見て感じること。すると直感が教えてくれることがある。
それが当たった時の喜びは、本選びも街のお店も似ているように思います。
この自分の感覚は何度も経験を重ねることで育っていき磨かれていくもの。
私は書店の楽しみをそんなふうに覚えました。
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今、東京は、懐かしいあちこちの街も駅も大きく変わっています。
自分が生まれ育った土地の思い出の景色が、歴史が、残すことができたかもしれない文化や文化拠点となる場所が、別人のようになっていくのはやはりさみしいものですけれど、、でも少し目をひらいてみれば、きらりと光る小さな本屋さんやお店が新たに誕生していることも希望となってはいます。
どのような時代となっても、想いが引き継がれ残っていく良きものと心がありますように。そこに自分の日常の中でできることがあるなら続けていけるように。
そして、私の中に残っている豊かな気持ちを育ててくれたものたちを大切に思いながら、変化することの自由さも忘れずに、新しい空気を吸いながら芯を持って歩いていけたら。
不二屋書店さん閉店のニュースからいろいろ思いを馳せる数日でした。
みなさんの記憶の中の街、今どうなっていますか?
今日もお付き合いありがとうございました。
次回か、一回挟んで、今度は母と私の本の話をしましょうか。
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◉自由が丘「不二屋書店」
https://www.fujiyabs.jp/sp/