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清らか、そしてあたたかい。
初詣の順番は、まず氏神様へ、その後は好きな神社へお詣りしてもいいよ、というお話を聞いたので、三が日は氏神様へ初詣したあと、昨日明治神宮へ初詣に行きました。
明治神宮…私の中で勝手にパワースポット化しているのですが、理由の一つには”森”の存在が大きいです。
私の山歩きの目的のひとつは、心のクリアリングやパワーチャージなのですが、山へ行く時間もエネルギーもない(そういう時こそ本当は自然からエネルギーが欲しいのですが)、そんなときにふらっと電車に乗って神宮へ行くことがあります。
さまざまな思い出もあります。
子供の受験日、待つ時間にお詣りしたり。
また、数年前に大きなキャリアチェンジをしたときに、その心の中での決意表明もこの場でさせていただきました。
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冬の朝のキリッとした空気。朝日がきらきらと射し込みます。
直接光を見ると眩しいけれど、夏のそれとは違ってやわらかく、寒いが故に太陽のあたたかさ・ありがたさを肌で感じることができます。
この参道に、昨年末に見つけてから気になっている木があります。
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真っ直ぐに伸びる幹もいいけれど…なぜこのような曲線を描くことになったのかはわかりませんが、紆余曲折を経て最終的には上へ、横へ豊かに枝を伸ばしている…その佇まいにしなやかなありかたを感じます。
そして、もう一本。こちらは正参道にあります。
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根元から分かれているのか、別の幹なのか遠目でわからないのですが、一本すっと伸びている木の横に寄り添う幹があります。それらがひとつのまとまった木のように存在している…左右対称ではないけれど、それも個性というか、可能性の広がりのようなものを感じました。
さて、参道を歩いて本殿に向かいます。
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終始あたたかな朝の日差しが注ぐ中、木や森が生む澄んだ空気をたくさん吸い込んで浮かんだのは…
”清らか” という感覚。
この場を流れる空気や、照らしてくれる朝日は
清らかで、そして…あたたかい。
いまの自分にしっくりくることば。
その後に引いた大御心。
「大御心(おおみごころ)」は、明治神宮独自のおみくじです。吉凶を占うおみくじではなく、御祭神である明治天皇の御製(ぎょせい=天皇の作られた詩文・和歌)93,032首、昭憲皇太后の御歌(みうた=皇后・皇太后・皇太子などのよまれた和歌)27,825首より、特に人倫道徳の指針となる教訓的なものを15首ずつ、合計30首選び、それに解説文英訳を付したもの
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ここにも”清らかな”と書いてありました。
”正しさ”は時に刃にもなると思うので、今の自分にはしっくりきませんが、”目に見えない神様に向かって…”というのは、良心や真理など、自分の深い幸せにつながるようなありかたなのだろうと思っています。
ここ数年、心が曇っているような、何か濁っているような不快感がつきまとっていました。
清らかさ、そして優しさをともなうあたたかい心持ちで今年を過ごしていこうと決めました。