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私にとっての特別な場所②

先日、上高地、そしてその奥の地、涸沢への憧れについて書きました↓
その続きがやっと書けました…

2018年8月、ついに涸沢へ。

裏高尾などを1人で行き来してある程度の山歩きに慣れてきた2018年。この年は職場を変えるというビッグチャレンジをしました。そして、遅い親離れ?というべき出来事が全部終わったタイミングでもありました。
ふと「涸沢に行ってみよう」と思いました。幸いにも、夏休みに合わせて山小屋も取れました。
ただ、週末登山でのトレーニングは難しかったので、ザックにペットボトルの水を入れ負荷をかけて階段や坂道を歩く、というトレーニング(今となってはオーバーワークだったのですが)をしたり、自分なりの準備をしました。

初級者〜中級者の方であれば、早朝から上高地バスターミナルを出発して一気に涸沢まで行けると思いますが、私は四角友里さんのステップアップを参考に、横尾で一泊してから早朝出発で涸沢まで行くことにしました。
また、涸沢から一気に上高地バスターミナルへ下る計画が一般的だと思いますが、下りに時間がかかる私は14時頃までにバスターミナルへ戻る自信がなく、初めての涸沢チャレンジは以下の計画になりました;
 1日目:昼ごろ上高地バスターミナル着→横尾山荘(泊)
 2日目:横尾山荘→涸沢ヒュッテ→横尾→徳沢園(泊)
 3日目:徳沢園→上高地 のんびり

変わったばかりの職場、慣れない仕事でメンタルがボロボロになったまま出発しました。
でも、初のチャレンジです。
残念ながらこの期間は曇り〜雨予報。でも、どうしても行きたい、行かなきゃ、という変な高揚感だけがありました。

横尾山荘では、”初めて涸沢に行く”という私と同じような方が複数名おられ、涸沢はやはりみんなの憧れの地なのだと実感。
でもまだ気持ちの切り替えができておらず、山荘のベッドで仕事の夢を見てしまう。

気を取り直して横尾山荘を早朝に出発。
他の登山者の方と少し時間がずれて、周りに人がいない。心細い…熊がでたらどうしよう、などと思っていたら、虹🌈がかかりました。
泣きそうな心を奮い立たせてくれた虹でした。

虹が見えるでしょうか?

本谷橋を過ぎたら本格的な山歩き。小雨が降る中、黙々と、一歩一歩。レインウェアの中は汗だくです。小休憩を何度か入れながら…ついに涸沢ヒュッテに到着

ガスの立ち込める涸沢カール

ハイシーズンを避けたこともあり、またちょうど宿泊の方が下山したばかりのタイミングでもあり、とてもとても静かでした。
ガスが立ち込める、幽玄な景色がそこにありました。

せっかくの憧れの地。しばらくそこに居たかったけど…寒かった!
1時間くらい滞在して下ります。横尾山荘で同室だった方々とすれ違いながら、本谷橋まで下るとき、膝に違和感が出始めました。そしてそれは痛みに変わり。。。
横尾から徳沢まではのんびりハイキングコース、のはずが、脂汗をかきながら膝痛に耐える時間になってしまいました。

そして、それ以来、高尾山などの低山でも下りの膝痛に悩まされるようになってしまい…涸沢再訪や、登山へのステップアップはもう難しいのかも、という状態になってしまったのです。

振り返ると、
・事前のトレーニングの負荷のかけ方が間違っていた
・コースタイムより早く登れることに自己満足してしまい、明らかに筋力不足で大腿や膝に過負荷をかけた
・結果として、おそらく腸脛靭帯炎を起こした

でも、私にとっての”聖地”上高地での、年1回の散策は続けていたのでした。

徳沢にて:ニリンソウが咲き乱れる

その3年後、涸沢への再チャレンジを行うことになったのですが…それはまた改めて記事にしようと思います。