インドのお防さんと会った話

1月のある日、まぁるい長屋”ぜん”で「ジャイビーム」(インド僧侶の佐々井さんの映画)にも登場する竜亀さんというお坊さんにお会いする機会があった。


竜亀さんをひと目見た時「この方はインド人かな?」と思った(笑) 色黒だし、オーラが日本人ぽくなかったからだ。 (実際は龍亀さんは日本人です)


インドのお坊さんということなので、自分みたいな世俗的な人間が会っても大丈夫かな、と心配していたが、全くそんなことはなかった。竜亀さんは本当に自然体で、包み込む優しさのある方だった。


聞けば、やはりインドの僧侶ということで、日本の仏教僧から異端視されることもあるとのこと。そんなところも、海外に長くいた私との共通点であったのかもしれない。 今はバリバリ僧侶の竜亀さんだが、元々は宮島の山頂でおにぎり屋さんをやっていたそうだ。


僧侶になったのは2016年頃。その時まで特に仏教徒だったわけでもない。 しかし、不思議なご縁でインドに行くように示され、佐々井さんのお弟子さんになり今に至るのだそうだ。


ご本人はとても謙遜していたが、やはり行動力とチャンスを掴む力、そして現地に行ってヒンディー語を覚えるという、並々ならぬ努力があってこその今があるのだろうなぁ…


とにかく竜亀さんは人を自分の価値観で人をジャッジするということが無い人だった。本来の仏教とはそういうものなのかもしれないが、色々と助言みたいなことをしてくれるのかと勝手に思っていたので良い意味で拍子抜けした(笑)


仏教的な「ありがたい教え」を説いてくれるわけでもなく(尋ねれば答えてくれるのかもしれない)、むしろ竜亀さんがテレビの司会のような感じで、コタツを囲む5名の参加者に話をふるというスタイルだった。とてもお話しをまとめるのが上手!


印象に残った話としては、仏教とカトリックの間で揺れ動く人の話。 私は生まれ育ちがキリスト教(プロテスタント)なので、非常に興味深く話を聞いた。


結論、どの宗教が「正しい」「間違っている」という話ではなく、我々一人ひとりの在り方が、それを正しくもするし、そうでなくもするのだと思った(やや観念的な話です)


それから竜亀さんは輪廻の存在については「分からない」と仰っていた。私は仏教徒なら皆さんもれなく輪廻転生を信じてるものだと思っていたので、これは意外な発見だった。まだまだ勉強が足りないことを実感した。

※※※勘違いしないよう書き足しますが、竜亀さんは輪廻を否定してるわけでは無いです。単に、その真実を白黒ハッキリつけようとは思っていないのだと想像します※※※


とにかく、夢中で話していたらあっという間の3時間が過ぎてしまいました。

今回、私が感じたこと

「ありのままを受け入れて生きていく」ということ。

目の前にあるチャンスや人からアドバイスされたこと、それらを素直に淡々とこなしていくこと。

人と自分との考え方の相違を否定せず、「違い」がある状態のまま受け入れていくこと。

言葉にしてそう言われたわけではないが、私は話し合いの中で感じたのはそんなことだった。

ぜひまた竜亀さんともお会いしたいし、いつかまたインドにも行きたいな😊

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