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聴く新しい友達ー真夜中、コンビニの駐車場で。
通勤、料理、散歩、寝る前。
これが、私がポッドキャストを聴く4大シチュエーションである。
人生の膨大な時間をポッドキャスト番組と共に過ごしているわけだが、今日は特に「通勤(帰り)」「寝る前」によく聴く、スイッチオフ時間の友達みたいな番組のことを書いてみたいと思う。
勝手に"ドキュメント72時間"をしゃべるラジオ「真夜中、コンビニの駐車場で。」
NHKで毎週金曜22:45〜放送中のドキュメント72時間(以下、72時間)という番組がある。
このポッドキャストは、本放送と同じく約30分程度、アラサー一般男性2人(ほんださんとやまぐちさん)が最新の放送回や過去の名作回の72時間について語り合うシンプルな番組である。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
既に本家の公式ポッドキャスト「聴くドキュメント72時間」(「読むドキュメント72時間」の味がありすぎる絵と文を担当している吉田潮さんがパーソナリティ)を聴きまくっていたところ、おすすめで出てきたことから聴き始めた。
私も放送開始初期から10年近く番組のファンなので、こんなに熱量を持って番組を観ている同世代がいるなんて!と大変嬉しく、すっかりリピーターになってしまった。
1ヶ月ほど前、ついに公式の「聴くドキュメント72時間」にもお2人がゲスト出演しており歓喜した(応援してたインディーズバンドがメジャーデビューする時ってこんな感じなのだろうか)。
72時間への愛をいつかnoteで書こうと思っていたが、あえて先にこのポッドキャストのことを勝手に書くことにした。
番組を通して社会をみる
それすなわち72時間の最大の魅力でもあるのだが、切り取られた場所の3日間を通して「人」「今」「社会」「歴史」など、知られざる世界が見えてくるのだ。
お2人は、単なる感想にとどまらず、72時間を通して垣間見える現代社会のありようや人々の心の動きについて考察を繰り広げる。
その観察眼は、社会学の勉強でもされているのだろうか?と思うほど多角的で鋭い。
ちょうどいい温度感
過剰に本家の番組を持ち上げることも、批判に走ることもなく、どの回も常にフラットな視点で番組を語るよう心掛けていることが伝わってくる。
そのスタンスは本家72時間の、あらゆる事象や生き方をジャッジしない雰囲気とも通じている。
クラスの男子の雑談みたいな
お2人の会話の雰囲気を表現すると
<自分は普段から特別仲が良いわけでもないが、修学旅行で同じ班で行動することになってもそれなりに過不足なく一緒に過ごせる、明るくも暗くもない気安いクラスの男子2人組>という感じだ。
あーそれ私も思ったわ、とか、たしかにそうかもしれんな〜とか、会話には入らんけど、私も昨日同じやつ見てたから分かる。みたいな感じで聴ける気安さが心地いい。
ドキュメント72時間を何度も、何倍も楽しめる
このポッドキャストを聴くようになってから、私はますます72時間が大好きになった。
本家を観たことない人でも、絶対観たくなると思う。
言わずと知れた名作回についての語りを首が取れそうなほど頷きながら聴くのもよし。
最新回を聴きながら一緒に考察するもよし。
未視聴の回を、先に聴いてから観るのもよし。
課金している2つのサブスク①NHKオンデマンド②Spotifyの素晴らしい活用法であると自画自賛したい。
これまでは放送後に1人でじんわり味わい、己の心の中だけで考察していた世界が他者の目を通して少し広がった。
「好き」を共有できるって心が躍る。
そういう意味で、このポッドキャストとの出会いは、非常に一方的で身勝手ではあるが、私にとって「新しい友達ができた」感覚に近いのだ。
YouTubeでも聴ける