ローランドという唯一無二のキャラクターを感じる。ローランド展
Ro LAND 〜俺か、俺以外か〜
PARCO MUSEUM
<展示内容>
・ローランド名言
・ポートレート写真
・4000万円のウイスキー
・等身大ボード
など
ローランドテーマパークという印象
展示内容はローランドさんの名言と、自身のポートレート写真、写真撮影のできる等身大パネルとシンプルなものですが、展示の仕方や見せ方で面白さが倍増しています。
ローランドという人のキャラクターをいかにして会場全体で表現するのかに展示はポイントが置かれ、小さい会場スペースながらテーマパークでアトラクションを体験しているような感じにさせられます。
名言という文字情報を体験としてみせる
展示の大部分を占める名言は、文字情報を歌舞伎町のネオン看板にしたり、鏡にプリントしたり、シャワールームに書いたり、文字をぎっちりと並べてプロジェクターで映し出したり、縦長の紙に書いた名言を天井から大量にぶら下げたり、と展示のバリエーションを出しています。
巧妙に考えられた、楽しませるための展示構成
この展示で特によく考えたられていたのは、その展示内容の構成だと思いました。展示の順序通りに分析していきたいと思います。
①名言の通り
展示の一番最初であるここでは、ローランドというキャラクターのイメージ形成が行われます。面白い名言を、さまざま展示方法によって体験(視覚的に楽しく、記念写真も取れるという意味で体験)できるようにしています。
②ローランドのポートレート写真
名言の通りのイメージ形成後にこの部屋に入ります。ここは、周囲を世界各地で撮影したローランドのポートレート写真によって包まれた空間になっており、この世界はローランドさんでできてるんじゃないか?とうっすら思えてくる雰囲気があります。
③ローランドと他のホストの写真
等身大パネルまでの通路に設けられたここでは、No1ホストのローランドさんと、No2〜ホストの方々のポートレート写真が並んでいます。次の展示への繋ぎにも見える内容ですが、実際はローランドさんとそれ以外(ローランド式に言えば、俺と俺以外)のホストを並べて見せることによって、ローランドさんというホスト界トップの存在感を強めています。
④ローランドの等身大パネル
キャラクターイメージの形成、この世界はローランド様という事実(錯覚)、ナンバー1ホストのイメージセットが完了し、最後に出会うのは等身大パネルの展示です。ここまできたら、もう頭の中はローランド様で夢中な状態なので、本人がいるわけではないのにすごい特別な体験を感じることができます。
展示の内容とルートによって巧妙に仕掛けられたローランド展は、さすがローランド様としか言いようがない、、、
ローランド展を通して、ホストがお客様をいかに楽しませようとしているのかを感じることができました。
最後に、ローランド展で見つけたお気に入りの名言を載せて終わりにします。
「つまらないは暴力。どうせなら相手に楽しい時間を。」