「天地人」によるパルクールフローの組み立て方

パルクールのフローを組む考え方について書きます。フローが単調でつまらない、もっと面白いフローの組み方はないか?とお悩みの方は参考にしてみてください。

「天地人」パルクールの技大分類

パルクールの技は大きく3つに分けられます。

<パルクール技の3大分類>
天:フリップ
人:ヴォルト、プレシジョンなどパルクールの基本技
地:モンキーウォーク、ロールなど地面に伏せて行う技

天地人の大分類は、それぞれの技がどのレイヤー(階層)で行われるかで決まります。「人」はトレイサーが立った状態の高さです。「天」は人の高さからジャンプした状態、空中に浮いた状態の高さです。「地」は人の高さから膝を曲げて地面に手をつくように伏せた位置の高さです。

天地人を意識した技の構成

フローを組むときは、上記の天地人3種類の技を組み合わせると動きのある面白いフローになります。技を組み合わせるのは天地人のうち2つで構いません。

例えば、ヴォルト(人)→プレシジョン(人)→ヴォルト(人)だと動きが横方向に直線的で単調になってしまいます。

そこで、ヴォルト(人)→スイープ(足払い:地)→モンキーウォーク(地)→ヴォルト(人)のように人と地の技を組み合わせると、横方向だけでなく上下方向の動きも生まれて面白いフローになります。

例では人と地の2つの技を組み合わせていますが、天地人の3つを組み合わせるとより面白くなってきます。

天地人の技の繋ぎ、変化について

3種類の技を組み合わせるのには相性があります。フローに慣れている人ならあまり関係ありませんが、最初はこの相性について考えてフローを組むようにすると楽だと思います。

<天地人の組み合わせ・変化の基本>
人→天
人→地
地→人
天→人
天→地
地→天

「人→天」と「人→地」の変化は簡単ですね。天の技のフリップは十分な練習と恐怖の克服が必要ですが、それを除けばどちらも、立った姿勢から上にジャンプして体を上げるか、身を崩して下に伏せるかですのでやりやすいでしょう。

「地→人」と「天→人」の変化もわかりやすいですね。地の場合、姿勢を上げて人のレイヤーに技を移行するだけ。天の場合、フリップして着地すれば人のレイヤーに移りますから。ただ、急激な変化によって体勢を制御できないことがあるので、人の技に入る前に前の技(地または天)の勢いをコントロールする必要があります。

「天→地」の技は人レイヤーをひとつまたぐので難しくなってきます。フリップの勢いがそのまま地のレイヤーまで乗って来るので、地の技への変化に練習がいります。「地→天」の変化はさらに難しくなります。天の技は高さが必要なのにもかかわらず、事前の体勢が地のレイヤーにいるので十分引き上げなくてはいけません。


ここに書いた天地人によるフローの組み方はあくまで基本です。トレイサーのスキルやスポットの環境、はたまたカメラワークなどでも天地人の技、組み方には変化が生まれます。これ以上書くと長くなるし、せっかくの情報をやすやすと公開するのも嫌なので(笑)これくらいにします。僕なりの考え方ではありますが、よろしければ参考にしてみてください。

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きよし|忍者なデザイナー(Shinobi Design Project CEO)
🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home