ありがとう
我が家に、新しい家族が加わった。
私は、出産を乗り越えた妻に
「お疲れ様。」「ありがとう。」
と真っ先に伝えた。
コロナ禍の影響で、病院での立ち会いはできなかった。
最後は、妻の無事を祈ることしかできず、歯がゆかった。
出産の立ち会いができないことは、検診を受け始めた時に病院側から説明を受けていた。
正直、出産の立ち会いをして、最後まで妻と一緒に頑張りたいという気持ちがあった。
しかし、それが叶わないのであれば、妻の妊娠中の生活を自分の出来うる限り支えて、一緒に頑張っていこう。
妻がいざ出産する時に、「一緒に頑張ってきたんだ」と、思ってもらえるように。
そう考え生活することにした。
このように考えたことで、妻との時間をより大切にすることができた。
検診から出産まで、病院の中に入ることもできなかった。
そのため、私は妻を診てくれている先生がどんな先生なのか、病院の中はどうなっているのか、ほとんど分からなかった。
始めは「大丈夫かな」と不安だった。
しかし、妻から説明してもらったり、病院の施設案内のパンフレットを読むなどして、学ぶことができた。
妻の妊娠中や産後の心や身体の変化等について、学ぶことや、理解することはとても大切だ。
病院で妻と一緒に説明を受けることができないという不安が、積極的に学び理解する姿勢に繋がったと思っている。
コロナ禍の中、様々な制約がある。
しかし、できないことばかりに目を向けるのではなく、できることに目を向け、取り組むことが重要だと学んだ。
また、情報ばかりに振り回されるのでは無く、自分の目の前にいる大切な妻を見て接することの大切さも知った。
妻の妊娠中に、夫婦で多くのことを学ぶことができた。
これから育児をしていく中で、今回学んだことを忘れずに頑張っていきたい。
そして、娘が自立した時に、また妻と共に
「お互い頑張ったね」
と褒め合いたいと思う。