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客の心を心とする

1970年1月27日は、ミスタードーナツにとって忘れてはならない日。ダスキンの創業者・鈴木清一が、ミスタードーナツ・オブ・アメリカ社との事業提携を決断した日です。ここから、アメリカ生まれのミスタードーナツは、日本上陸の実現へ第一歩を踏み出しました。〈ミスタードーナツ公式ホームページより〉

客の心を心とせよ――
ダスキンがミスタードーナツを立ち上げたとき、商業界創立者、倉本長治が贈った言葉として知られています。ダスキン創業者・鈴木清一さんは長治から多くを学んだ商人の一人でした。

お客様の心に自分の心を合わせよ、商人はお客さんと友だちとなれ――これが「客の心を心とせよ」という言葉の持つ意味です。

友だちというのは、対峙するのでなく、一緒になって手をつなぐもの。そういう関係性を、商人はお客さんと育むことの大切さを長治は説いています。

親しい友だちに対して、損得を第一に考える人間はいません。相手に対して、どうやって喜びを提供するかを第一に考えるものです。

商人とお客さんの関係がそうあるためには、商人はプロでなくてはいけない。それが商人の役割であり、プロとしての使命です。

単にお客さんになれなれしくすることが、友だちとなることではありません。自らの知識と技術を高め続ける道を歩むとき、商人ははじめてお客さんと友だちになれるのです。
 
その道には終わりはありません。だから商人はやりがいがある。そこに喜びがあるのです。

50周年おめでとうございます。本日開店しての心を保ち続け、ますますご繁盛ください。

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