手乗り崩れのウロコインコをもう一度手乗りにする際に試してみてほしい花鳥園式
手乗り崩れとは、幼鳥の時に手乗りだった子が、ショップで長年展示され手乗りではなくなってしまった子のことを言うそうです。荒鳥のような振る舞いをする子かな。
キウイさんもショップに2年間いた子で、もともと人懐っこい性格だったらしいのですが、連れ帰ってみると噛みグセがついていて、人の手を怖がるようになっていました。
そんなキウイさんも2ヶ月で手乗りになり、いまでは止まり木から手へ、手から止まり木へ、足を使っても飛んでもアクセスできるようになった方法を紹介します。
※鳥さんによって個性ありますので上手くいくかは、かいぬしの根気と、その子次第ですが、手乗りにしたい方は1度試してみてくださいー。
※途中噛むこともあります。そんな時は相手をするのを中断するか、ぐいっと指を鳥さん側に押し付けてみてください。悲しい顔をするのも効果ありました。
※ウロコインコでの結果なので、おそらくインコさん系はこの方法でいけるはずです。
1.指先に慣れさせる
最初のステップです。ウロコインコにとってすべて怖い状態と仮定して、まずは指先が怖くないことを知ってもらいます。鳥さんがケージに近づいてきたら指を入れ、クチバシを撫でてみたり、指からおやつをあげて慣れさせます。
指からおやつは、発情を促すことがあるみたいなのでそぶりがあったら中止してください。
ケージに近づくことがない場合、ケージ前を通ったりお世話をするたびに声をかけたり、ほめたり、おやつをあげて、ケージに近づくと良いことがあると思わせるところから始めてください。焦らずゆっくり、段階を割っていくのがコツです。
次第に頭を撫でてと差し出してきたり、背中をケージに擦りつけて来たり、甘えるそぶりを見せるようになります。
指を好きになって、さらに血が出るほど噛まなくなってきたらつぎのステップです。
2.ソースカップなど、お気に入りの器におやつを入れてケージに手を入れ、手と腕を慣らす
これがタイトルの花鳥園式です。花鳥園の触れ合いコーナーでおやつをあげるときと同じ形なので、花鳥園式と名づけました。
親指と人差し指でぐるっと輪をつくるようにソースカップを持ち、差し出して食べてもらいます。
ソースカップを怖がるようならカップにおやつを入れ、ケージ内に設置して慣れさせます。見えない所で準備するより、実演するように、ここにおやつを入れるよー、と声を掛けながら行うと興味を惹きやすいです。
噛みグセがある場合、分厚めの手袋やアームウォーマーなどを付けます。キウイさんの場合、警戒がなくなっても羽繕いの意味合いで指の関節や腕の皮膚をかじるので、今も装着しています。
ただどうしてもモフモフしたかったので、指先は空けて傷だらけになりながら頑張りました!
手袋の素材も鳥さんによって好き嫌いあるので怖がらないものを選びます。ファーなど毛が長すぎると発情しちゃうので注意です。どんな素材がいいか、その子本人に聞きましょう。
3.カップを移動しながら手に乗るように誘う
カップでのコミュニケーションに慣れてきたら、手の位置を移動させたりして手に誘います。
人差し指を足元に持っていくだけで乗る子もいるみたいです。キウイさんの場合は、カップを取り出したくて強引に引っ張ろうとした結果、偶然乗った気がします。。
偶然でも惜しくても出来たらベタ褒めします。おやつも豪華なものをあげましょう。かいぬしの表情も見てますので、にこにこ喜んであげましょう。
1度乗れたら1日のトレーニングは終了。褒めていると鳥さんも楽しくなって勝手に乗るようになるのでだんだん手に乗る回数が増えていきます。
なれるまでは手をできるだけ同じ位置でキープし安全だと覚えさせ、慣れたらケージ内でそーっと上下左右に移動してみます。できたらまた褒める。毎日少しずつ。ゆっくりと身構えてください。
※掴んだりケージの隅に追い込んだり決してしないでください。鳥さんが来たくなるような楽しさを演出してください。
ケージに手を入れる時に脱走を防ぐため、入口にタオルを掛けておくと事故を防げます。この動作に鳥さんが慣れておけば、サッと止まり木を変えたりお世話も楽になります。
また、花鳥園式を覚えさせておくと、ケージに戻す時もおやつカップを見せることでケージに誘うこともできていろいろラクになります。
4.カップがなくても乗れるようになったら完了!
カップに慣れたら今度はカップなしでケージに手を入れてのせてみます。できたら褒めてあげてください。自然に乗ってくるようになるまで続けます。
キウイさんの場合このフェーズが1番噛まれた気がします。。ウロコインコはくちばしが手のようなものなので、本当に安全か、乗っていいのかという確認をくちばしで何度も行います。くちばしで指をたたいて渡る慎重っぷり。すべてを問題行動と捉えず、どうして噛むのかを見極めて共感してあげましょう。
もし噛まれた場合は、噛まれたまま受け入れる必要はなく、大きな声で怒鳴る必要もなく、静かに注意して中断します。
これで、あなたの鳥さんもきっと手乗りに!!
ポイントは、手に乗せるという行動を鳥さん目線でいくつものフェーズに分けて行うこと。できるだけ細かく分割して、一つ一つ慣らしていきます。
かいぬしが笑顔になると、鳥さんも嬉しいと感じるようなので、少しでもいい所はニコニコ褒めて嬉しくしてあげてくださいね。