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なぜ電話が怖いのか

コロナの影響で、自宅から電話をかけることが増えた。

今までずっと自分をごまかしてきたけど、実は電話がめちゃくちゃ怖いことに、嫌でも気付いてしまった。


まず、電話をかけるまでの万全な準備が必要。

静かで、周りの人に電話の声が聞かれないような環境を整える。

落ち着く椅子に座って、水を飲んで。

そしていざ電話をかけようとすると、なぜか急にいろんな仕事を思い出す。

いや、別に今じゃなくていいでしょ、と自分をなだめる。

(時々なだめ切れなくて、電話を後回しにする。)


次の段階。電話をかけてから。

どんな相槌打ったらいいか、ずっと悩んでるのに全然解決しない。

もともと言葉で感情を伝えるのが嘘っぽくなるから苦手で、表情でなんとがごまかして過ごしてるけど、何も通用しない。

驚いたり楽しんだり同情したり喜んだりしてるのに。

なのに、全然気付いてもらえてない。

全部が同じ「へぇー」だと思われている、絶対。


そして最後の段階。電話を切るタイミング。

もう大人だから電話が切れなくて長電話になることはない。

電話を切る流れに持っていく手段「他に何かある?」「あとは大丈夫」的な言葉を身につけたし。

だけど、この切り札を出すタイミングにいつも自信がない。

向こうも大人だから、こちらが電話をきりたがっていると気を遣わせてしまう。

無事に電話を切っても、気を遣わせてしまったかな?ともやもやが残る。

お互いに満足度100%でなのでそろそろOKです、とかはっきりわかればいいのに。



コロナの影響で、合法的にひきこもれるようになって、

内向的な人間にとっては幸せなことばっかりって思ってたけど。

zoomだろうと電話だろうとインスタだろうと、コミュニケーションが苦手な人にはどれもぜんぶ辛い。

対面じゃなくたってコミュニケーションであることには変わりない。


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