新世黙示録‐ Death March ‐レビュー
総合評価…星2.125
BGM…星2.5
グラフィック…星3
シナリオ…星1
工口…星2
BGM
前回と比較して今作はRPG要素もあるためかOP、ED含む全27曲とやや多いが正直なところ戦闘BGMは汎用BGMくらいしか印象に残らなかった(なぜそうなったのかはシナリオにて後述)。しかしADVパートでの選曲等に関してはシナリオが全編通してシリアスに進んでいたため世界観としてはとてもマッチはしていた。特にEDは本当に完走したんだなぁと思えるくらいのいい曲であった。
グラフィック
グラフィックに関しては今作では2Dと3Dの二種類あり2D側のグラフィックは発売当時(2014年)でも高クオリティであったものの3Dの方は味方は主人公のみ、敵は雑魚敵が数種類に殆どがカラバリの色違い、専用は一部ボスのみと3Dの方で手抜き感が否めない感じはした。しかも発売当時と比較しても3Dの方だけはPS2の中期あたりに出た3DRPGのモデリングかと思ったくらいに。
シナリオ
今作で一番の問題児。此処でいろいろと書き連ねたいところであるが先に簡素ながら今作のシナリオを述べるとするとシナリオの雰囲気は傑作に近しいものそれをぶち壊す、または腐敗させるほどの頓珍漢・情緒不安定な中身がチーズで包んで焼き上げた一品みたいなモノである。
以下おおまかな流れを説明していくが
序盤何もない平和な日常が徐々に徐々にとゾンビパニック的な非日常に変わっていくホラーテイストで物語は進んでいき中盤にて非日常となった原因の場所が見つかった事で主人公一行は道中ゾンビやらゾンビと共に突如発生した魔物どもを切り伏せながら目的地にたどり着くも両陣営の大ボスからおつかいみたいなことを頼まれ右往左往しているうちに一人のヒロインが所属してる第三勢力に奇襲され道中恋愛フラグを立てていたヒロイン(実の妹とお隣さんのおねえさん)どちらかのルートへ行っては強制死亡BAD……と思ったら何故か世界が改変され主人公は過去の世界の記憶を保持しながら道中死んでいったキャラクターに感動(?)の再開を果たしては唐突な新キャラの登場でそいでその新キャラが物語の根幹を握るヒロインだったりとなんやかんやあって主人公はラスボスを討滅し新世界の神様となって終わり……。
なのであるが上記で述べたストーリーでの主人公含むだいたいのネームドキャラ達の発言が矛盾してたり(特に主人公)、情緒不安定だったり(特に主人公)頓珍漢な発言をしたり(特に主人公)と主に主人公の言動や行動にとんでもなく読む体力を失われた。
唯一の癒しとして主人公の親友が主人公してたりネームドの男キャラ(敵含む)は比較的常識人だったりと一応キャラクターとしての立場は確立していたのはよかった。むしろ主人公だけ発言や言動が可笑しすぎるんだよなぁ←
因みに男性ネームドキャラは主人公の親友もとい本作の真・主人公、中盤は敵対したものいつの間にか味方側についた転校生(転校生については後述)の上司、敵の教祖(中身は大天使のレミなんとかさん)、どこぞの北っかわの国にでてくるいたずら好きで最期はオオカミのバケモンに食べられたブラコン悪神様(少し前にアメコミ映画で有名になったロキさん)、主人公兄妹の(育ての)父親と五キャラであり
女性ネームドキャラはブラコン実妹、全編ともに空気な近所のおねえさん、正ヒロイン幼馴染(噓偽りなしのほぼ強制)、個人的キャラデザインは好みのクール転校生(途中からブラコン・妹属性持ち)、正ヒロイン幼馴染に姿形が似たシナリオの根幹を握るぽっと出出しゃばり風紀委員委員長(なお実態は天照)、主人公達の(育ての)母親(個人的一番可愛いキャラ)の六キャラであり上記味方キャラ(主人公兄妹の育ての両親は除く)はRPG要素でもパーティーメンバーとしても参加するが正直RPG 要素としても結局は主人公一人旅で進めていった方が楽なので正直な話あまりRPG要素に関してはたいした思い入れもなかった。
因みに世界が改変される前の世界(以下前半戦)に妹か近所のおねえさんのルートに分かれる選択肢がちょいちょい挟まれるがそれはそれで改変後の世界(以下後半戦)に全く関係ないことになったのはどうかなぁとは思った。まあ正直キャラクターのエロのために入れられたんやろなとしか←
工口
正直行為が始まるほぼ全部のシチュエーションの前後を見なければ美麗な2Dグラフィックでの主人公とヒロイン(育ての母親と育ての父が性交するシーンもクリア後に回想として出るが)の行為は抜こうと思えれば抜けるようなシーンはまあまああった。
ただ全13個あるエロシーンのうちほぼ半数がDEADエンド直行のシーンばかりで本編を読んでるときには本当に困惑しかなかった。なんだこれたまげたなぁ
それと女性ネームドキャラ(母除く)と主人公の行為シーンは最低でも一回はあったのはいいかなぁと思った(そこまでに至るシチュから目を伏せて)以下大まかに行為の説明を箇条書きして挙げるとなれば
ブラコン妹:序盤主人公の夢の中に現れたサキュバス(出番これのみ)に淫夢魅せられお風呂で母含む3P(挿入は妹のみの騎乗位)
現実世界にてパンデミックが起き母がゾンビに嚙まれ母自身がゾンビになったので現実逃避からの主人公が妹に手マン。イカせたのちにゾンビとなった母親に食い尽くされDEADEND。いやそもそも現実逃避するくらいなら外に出て逃げろや
中盤色々あり病院で隔離されたが面会出来るよう(ほぼ無理矢理突破した感じで)になり何故か欲情した妹が兄の勃起したおちんちんをそのままお口で御奉仕。奉仕後そのまま主人公のおちんちんを噛み切りDEADEND。そもそも妹に欲情するなよ変態兄貴
前半戦終盤パーティーメンバーが妹以外全滅したので慰めっクスから行為中に魔物の力が暴走した妹をいつの間にか持ってた刀で妹の腹を突き刺す。死亡確認後自身も切腹。イイハナシダナー(虚ろ目)
近所のおねえさん:序盤主人公の親友がバイトしているコンビニにて錯乱した警官が居るにも拘わらず(妹はその時に手錠で人質にされてる)バックヤードで二人きりとなり道中ゾンビに噛まれたかもしれない疑惑を持ち主人公に告白、そのまま受け入れた主人公と行為をおっぱじめるが案の定錯乱してた警官に見つかっては主人公は射殺されてのDEADEND。当たり前だよなぁ
前半戦中盤に転校生が所属する第三勢力に攻撃され気を失い見知らぬ場所に連れてかれたもの近所のおねえさんが主人公の前に現れてはいつの間にか行為をおっぱじめる。本人曰く主人公が生きてたことに対し嬉しさのあまりにだそうです。意味が分からない
前半戦終盤、教祖に洗脳され(通称リザレクター化)て実の妹を不意打ちで刺殺した後主人公が激高し親友を絞殺。(何故か本気で首絞めている描写にもかかわらずかなり会話している)こうしてパーティーメンバーが近所のおねえさん除いて全滅した後自室へと戻り自暴自棄の慰めっクス。行為後の翌朝やっぱりおねえさんはゾンビに感染したことがわかりこれ以上被害を出さないため高いところからの身投げ。後を追うように主人公も身投げ(因みに後々説明されるがラスボスのロキに他者に乗り移る憑依能力がある描写は此処からである)
正ヒロイン(笑)幼馴染:前半戦中盤にて目的地の病院に到着し主人こと二人きりになったことをいい気に愛のあるSEX。なお幼馴染の妄想であった。
エピローグにて本当の本当に平和になった世界で花火大会が始まる前皆空気を読んだのか主人公の部屋で主人公とイチャコラSEX。今回は本当に行為してます
クール系第三勢力所属の転校生:物語道中判明したトラウマによる幼時退行を治すための治癒っクス。ちなみにこのシーンでブラコンと妹属性だったことが判明。以後主人公の妹とはかなり仲良くなる
正ヒロイン(笑)幼馴染に姿形が似たシナリオの根幹を握るぽっと出出しゃばり風紀委員委員長:ア マ テ ラ セ ッ ク ス
育てのお母さん:主人公兄妹のお父さんとリビングで三人目の子作り(なお父親はロキが憑依した状態。ついでにエピローグ後の回想なので本へには全く影響はありません)
良い点
正直無いと言いたいところだが2Dのグラフィックに関しては作風にマッチした絵柄であり所々盛り上がる場面での迫力あるCGにはおおっと思うところはあった。それと今まで語ってはなかったがRPG要素については初心者にもやさしい救済要素があったり(具体例としてはオートバトル機能や物語道中にスポット参戦キャラの武器が終盤武器持ちで取り替え可能)とADVパートでズタボロにされた心の逃げ道としては良かった。RPGパートで迫りくる敵を薙ぎ払いレベルアップしていく作業は地味な癒し要素ではあった。それに加え運が良ければ武器の合成機能にて序盤から最高ランクの武器も作れる事も相まってRPGパートでは積むこともなくプレイすることができた。
悪い点
シナリオのエロの部分で散々と酷評したのであまり語ることはないがRPGパートでのミニマップ含むマップがなかったり(ただし本編ではただただ道なりに進めば展開が進むので特に支障はないが)前半戦中盤に解放されるオートバトル前までの戦闘は冗長で初週ではなんとも思わなかったがシーン回収のため二週目を走った時にはかなりの苦痛を感じた。
そしてオートバトル機能が解放されたら解放されたで特定のボタンを押しながらオートバトルを開始すると結果だけが表示される時飛ばしな状況となり道中散々属性に対する弱点を突いて戦闘を有利に働こうみたいな台詞が陳腐なものになったのもどうかとは思った。(ただ体力等の増減はあるので過信は禁物)
それに加えボス戦でもオートバトルは実行可能なのでADVパートでの熱い展開からのバトルパートの一瞬で終わる虚無感も当時プレイしたときは計り知れないものではあった(ならそのままやれって話になるが戦闘がつまらないので結局スキップするというジレンマ)
更にラスボス戦はラスボス戦でラスボス戦前にイベントで手に入った武器でしかダメージが通らず今まで集めた武器の属性は全て反射されるなどゲームのシステムを全否定するような効果ラスボスに持たせては集めた武器がただの強化素材にしかならないのはどうかと思った。なんならイベントで手に入れた武器は自動で装備されることなくステータス画面が開かれるので手動で装備しなければならないという人によっては面倒な仕様も含めて。
総評
今作が六作目となる作品であったが過去の作品達と比較しても上記の項目では色々と必要以上に悪辣な発言はしてきたが個人的には今作のメインライターは某カルト的人気の悪魔合体ゲームのシナリオライターだったということであり大まかな流れとしては某上記ゲームの雰囲気を感じ取りながら楽しむ事は出来たし、RPGパートはADVパートに比べるとまだまだ楽しめれたかなぁという部分は多少ながら思っていたのでなんだかんだと楽しめることはできた。……かなぁ?
おまけ・余談
今作は色々突っ込みどころ満載しかないシーンばかりではあるがプレイ中に動作PCの環境を変えたため個人的ツッコミしたシーンは後日投稿いたします。