環状ブロック群
『環状ブロック群』とは、
石器などが環状に並んで発掘された
3万8千年〜3万年ほど前の遺跡のことです。
なぜこのような形で
石器が分布されているのか
はっきりとしたことはわかりませんが、
人々がテント式住居のようなものを並べて
定住していたのではないかという説が有力です。
旧石器時代は動物の群れを追いながら
少人数で各地を転々とする生活を
していたと考えられていますが、
時には大人数で定住していたのかもしれません。
また、環状ブロック群からは
原産地の異なる石器が見つかることが多く、
別々の集団が集まって
『交易や情報交換』をしたり、
『狩猟の協力』や
異性との『出会いの場』として
使われていたと思われます。
中央の広場では
狩猟してきた動物の肉の解体や、
祭りのようなことをしていたのでしょうか。
日本全国に100箇所以上の遺跡が
残されている環状ブロック群ですが、
なぜか3万年ほど前をさかいに
作られなくなってしまいました。。