ボードゲームが性教育に!?看護学生の挑戦
こんにちは!KIW インターン生の河野です!
今回は、私が代表を務める学生団体「ABATCHALLE」と、性教育の改善に取り組む看護学生がタッグを組み開催した”性教育×ボードゲーム”に関してご紹介させていただきます!
幅広い年代の方にぜひ知っていただきたい内容ですのでぜひ最後までご覧ください!
KIWは宮崎駅から徒歩7分の場所にあるコワーキングスペースです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
皆さんは、これまでどんな性教育を受けてきたか覚えていますか?そして、その知識は実際にはどのくらい役立っていますか? 私は宮崎・学生ビジネスプランコンテストで「性教育」という難しい分野に立ち向かう、一人の看護学生に出会いました。
Let me be
~看護学生を中心とした性の課題解決×人材育成~
宮脇由記子さんは、自身の経験から命の尊さについて考えてきました。現在、戦争、交通事故、自殺、様々な理由で尊い命が失われています。しかし、宮脇さんはそれ以前に「性」について正しい知識が身についていないことで失われる命が多くあることに目を向けています。望まない妊娠、人口妊娠中絶、新生児への虐待死、産後うつによる自殺。私たちが気付いていないところで小さな命が失われているのです。
MISSION
"性についての無知とタブーによって傷つかない未来の実現"
このMISSIONを掲げ宮脇さんは、新しい性教育を広めるべく動き始めました。宮崎・学生ビジネスコンテストだけでなく、九州・大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテストにも出場を果たしました。2023年3月には、宮崎学園高等学校での性教育講座を行いメディアにも取り上げられました。
新しい性教育とは、自分ごととして話し合い、お互いを認め合うためのものです。ゲームを使うことで以前からの"性に関するタブー感"を感じることなく、性交渉をする上で必要な知識や、同意などのステップを学ぶことができます。
大学生向け!初のイベントの開催
今回、学生団体「ABATCHALLE」と「Let me be」がコラボし大学生向けのイベントを開催しました。宮脇さんと宮崎・学生ビジネスコンテストで知り合い、そこから話し合いを重ね今回のイベントが実現することが出来ました!
イベントの準備をする上で宮脇さんんは、「大学生への性教育をするのは、初めての試みなのでとっても難しい」と不安な様子な様子でした。しかし、イベントを進めていく中で、この活動に至る宮脇さんの熱い思いを聞き参加者の目つきが変わっていきました。
今回は、実際に宮脇さんが活用しているボードゲームを大学生8名でプレイしながら性教育について考えました。
いつの間にか性について学べている!?ボードゲーム「GENIE」
性教育と聞くと、難しいイメージや恥ずかしいという印象を持つ人もいるんではないでしょうか。宮脇さんは現在、性を学べるボードゲーム「GENIE」を活用し性教育をしています。
「GINIE」の舞台は魔法の世界「試練の森」。私達プレイヤーは"リトルジニー"としてMISSIONをクリアして"ジニー"になるために試練の森を探検しています。
ゲーム内では一人一人違うMISSIONが与えられ、またそれを共有してはいけません。ゲームを進めていく中で全員がMISSIONを成功するために協力しなければならない場面があります。
例えば、協力魔法という二人のプレイや―が必要な魔法では、プレイヤー同士での話し合いが始まります。
協力魔法を今行う事でのメリット、リスクをお互いに考えながらゲームを進めていきます。
一見普通のボードゲームですがその中にメタファー的に性教育のエッセンスが込められています。
実際に「GENIE」をしてみると、本当に「ただただ楽しい」ボードゲームでした。プレイヤー同士で協力しながらMISSIONを達成したのち、一つ一つのアイテムが現実世界ではどのような役割を担っているのかを「賢者の書物」(MISSION成功者にのみ与えられる)によって学ぶことが出来ます。
学びよりも体験を先にすることで、恥ずかしいという気持ちも軽減されます。
参加者の一人は、今回のイベントを通し
「もっと、異性についての知識を持たんといかんね。
それが、相手を思いやる一番の方法やね」
と感想を残していました。
また、今回は医学部、地域資源創成学部、教育学部の普段あまり関わることが少ない学部同士の学生の交流にもなりました。
今後とも、義務教育を終えた高校生、大学生、そして社会人もこれまで受けてきた性教育を見直す機会が必要だと感じました。
今後も、「当たり前」を見直すきっかけづくりとしてこのようなイベントを開催していきます!!