アイネクライネナハトムジーク
きうすけです。
映画のアイネクライネナハトムジークを見ました。
以前に原作の小説を読んだのですが、アマプラに入っていたので鑑賞してみました。
めちゃくちゃ良かったです。
見終わって5分も経っていないので、頭の中は整理しきれていませんが、心が熱いうちに感想に書きたいと思います。
ネタバレとか何も考えずに書くので、先に映画を見たい方は一旦閉じてください(後で見にきて欲しいです笑)。
感想
最も特徴的な点は、「登場人物各々に起こる出来事が、何らかの形で周りの人に影響を及ぼしている」ことだと思います。
それぞれの出来事が点となり、線になっていく様子に(なぜかは良くわかりませんが)心を奪われました。
(なぜここに感情を揺さぶられたのかと考えてみました)
起きている出来事自体はそこまで大きなことではないかもしれないし、登場人物に与えている影響も大きくはないように思いました。
ただそれでも小田の「出会いなんてどうでもよくて、『あの時あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できることこそが一番幸せなんだ」という発言(内容は大体です)が佐藤の行動に影響を与えたことは間違いない。
ウィンストン小野の頑張りが美奈子の格闘家嫌いの気持ちを一瞬にして変え、耳が聞こえづらい少年に勇気を与えたこと、その少年がウィンストン小野に再度頑張るきっかけを与えたこと。社会の歯車になっている父親を情けないと思っていた久留米和人がその父親の賢明な生き方に感化されたこと。
これら一つ一つの「出会い」と「きっかけ」が出来事の「始まり」になっている点が本当に印象的でした。藤間に関してはハッピーエンドではなかったですが、言葉を発しない表情だけのシーンが印象的で、それは「出会い」を全肯定しているわけではないのです。このシーンによってより強調されますね。
僕は人生は小さな「きっかけ」が積み重なってできているのだと思います。
映画を見て率直に「出会い」が欲しいと思いましたが、もはや「出会い」は目に見えない形でもう落ちていて、単に見逃しているだけなのでしょうか。
何はともあれ、「出会い」と「きっかけ」が線となって、その積み重ねで人生はできているのだと感じました。
改めて自分の周りに何か落ちていないか、確認したくなるような素晴らしい映画でした。
p.s.
原作を読み直します。斉藤さんいい味出してるよね。