【伊坂幸太郎】殺し屋シリーズが面白いから考察してみる。
どうも、きうすけです。
最近自粛ムードが徐々に緩和されてきましたね。
きうすけは大学が前期の間ずっとオンライン授業ということもあり、これからもおうち時間を読書とともに過ごしていくことでしょう!
そんな今回は大好きな小説を紹介したいと思います。
タイトルにもある通り、きうすけは伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズが大好きなんですよね。
殺し屋シリーズって言うのは、「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」の3作品を総称したもので、殺し屋業界の話を書いたものになってます!一応作品間につながりはありますが、どれから読んでも問題ないと思います。実際にきうすけは、AX→グラスホッパー→マリアビートル→AX(再読)という順番で読みましたが、とても楽しめました。
さて「伊坂幸太郎」といえば、皆さんは何を思い浮かべるでしょう??
きうすけ的には、伏線回収の巧みさに真骨頂があると思っております。
この3作品も例外なく伏線の回収が上手すぎて、作品の中に吸い込まれてしまいそうになります。
さあ1作品ずつ見所を紹介していきます。
それでは、レッツゴー!!(^^)
①グラスホッパー
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとにーーー
「鈴木」「鯨」「蝉」、3人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。
「グラスホッパー」というタイトルはトノサマバッタから来ています。トノサマバッタは密集して育つと、黒く変色し凶暴になるそうです。そして人間もそれは同様、というのがテーマなのかな。
殺しのシーンはちょっとグロくてこんな描写もできるのか、伊坂さん無敵やんと思いました。正直すごく緊張しましたが、なおさらページをめくる手が止まらなかったです。
映画化もされていまして、生田斗真さん、浅野忠信さん、山田涼介さん、菜々緖さんらが出演しており、中々面白かったです。
②マリアビートル
幼い息子の仇討ちを企てる、酒浸りの元殺し屋「木村」。優等生の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。失踪する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯するー。
3作品の中で1番好きです。なぜ好きかと言われれば、東北新幹線に負けないほどの圧倒的スピード感。たまりません!!(^o^)
そして「蜜柑」と「檸檬」のかみ合っていないようでかみ合っている会話や関係性が好きですねー。
多くの人は妙に達観した中学生「王子」にイライラしてしまうことでしょう。きうすけも例外なくその一人で「王子」が存在するために、中々再読に至りません(笑)
この作品のテーマとして、「なぜ殺人をしてはならないのか?」という問いがあります。登場人物それぞれの答えに考え方が表れており、大きな見所だと思います。殺し屋が「なぜ殺人をしてはならないのか?」に答えるのは、皮肉に感じますが、、、
③AX
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
恐妻家の最強殺し屋、、、設定から面白すぎるだろ!(^o^)
殺し屋小説とはいえ、全体的にすごくさらっとしている印象です。大事なことほどさらっと言う感じが心に響きました。
登場人物それぞれが内に秘めた想いを抱え、大人な考え方が素敵です!!
1番好きな台詞は「絵じゃなくて、本当の餅」です。
最後に
いかがだったでしょうか?今回は小説について書いてみました。
やっぱりね、伊坂作品は伏線回収がね、たまらないんですよね(笑)
テンポも良くてとても読みやすいので、ぜひぜひ手に取ってみてください!!
それでは、今回はここまでです!ぜひスキ・コメントお願いします(^^)