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コンビニ妻②

桃源郷 ありとあらゆる桃源郷・・・
しかもリアルな桃源郷・・・
私はあなたに要求しません(アイスクリームやエプロンなどの小さなおねだりは設定可)
私は浪費をしません(毎日三時間ほど充電してください)
私は暴力を振るいません(小さな胸ドンドンは設定可)
私は病気になりません(体温は37.5度までです。低温やけどを防止します)
私は太りません(お好みの範囲内です)
私は年を取りません(お好みの範囲内です)
私は突然実家に帰ったりしません(定期的に本社に送ってメンテナンスはしてもらってください)
私はいつも大体機嫌がいいです。

わかっています これでは全然リアルでは ありませんよね?
   「リアルの追求」 「安全性の確保」
この二つは常に矛盾するのです。
なぜなら現実は 常に死と隣り合わせだからです。

  この女は ひょっとしたら 場合によっては
        俺と俺の母さんを 
       殺るのでは あるまいか・・・       

というような 潜在する狂気の一滴 殺意の名残り 凄みが
私たちには無いのだそうです。それはそうです。云ってみれば
私たちは サンリオのぬいぐるみの男性版ですもの。ここが
「コンビニ妻」の限界です。ここからはもっとマニアックなルートでの展開となるでしょう。               

                      コンビニ妻③へつづく…

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