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この歳になっても、YaleのGraduate Schoolへ行ってArtやPaintingを勉強したいなとかたまに妄想することがあります。もちろん入れるかどうかは別として。ということで、Tuition(学費)はいくらだろうと見てみると、現時点では一年間で$43,300とのことです。
生活費なども入れると全部で年間$74,023かかることになっています。これはとても無理です。
ちなみにわが母校であるArt Center College of Designを見てみると、1termが$22,625なので、一年間に2term取るとすれば、Yaleより若干高くなってしまう。凄い金額だなあ。僕自身は当時一年3term取ってました。もう30年近く前のことですが。
僕はイラストレーターだから、本気でArtの世界へ移行したければ、やはり一度ちゃんと勉強しなくてはいけないのだろうなと思いますが、この学費はあまりに現実離れしています。多分アメリカではなくて北欧の大学などへ行けば全然話は違うのでしょう。
別に本気でArtをやりたいとしても、大学で勉強し直すことだけが正しい道ではないでしょう。独自にやるのも全然オーケーだと思います。なのでそれは別にしても、アカデミックな場に身を置くのはそれだけでけっこう楽しいものです。一度経験しているので、外国の大学での勉強は非常に厳しいことももちろん知ってますが。
とはいえ、イラストレーターだからArtの世界へ移行したければ、という前提が自分の今の気持ちとしてはどうも怪しい気がしています。そっちは僕には合っていないかもしれません。今年はクライアントワークを減らしてもペインティングをしたいとか言ってましたが、全然できませんでしたし、先日の個展にも最初は新作の油彩を発表したいと伝えていたものの、これも全然できませんでした。
非常に怠け者な感じです。
怠惰なのは確かなのですが、なんというか、クライアントワークが楽しかったので、結局仕事を入れてしまったということが大きいです。やはり僕は自分から何かやりたいことがあるわけではなく、つくづく作家ではないのだなと思い知りました。だいたいにして、自己主張が苦手だし、金持ちになりたいとか、有名になりたいとか、いろいろな欲望が足りなすぎるようです。
自分発信で何かをしたいというよりは、クライアントの問題解決の手伝いをするのが好きなのですね。その範囲内であれば、むしろ無理難題を投げられると燃えます。今となっては若い頃の情熱は無くなってしまいましたが、いざ何かを依頼されると嬉しいので、なんとかして良いものを作ってクライアントをあっと驚かせたい、喜んでもらいたいという気持ちでいつも仕事をしています。
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イラストレーター・東京の仕事場から
25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには…
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