アメリカの絵本の仕事をするには
イラストレーターがよく契約しているレップという存在。彼らはartist repというものです。主にイラストレーターのためにイラストレーションの仕事を取ってきて、コミッションは25%とか30%です。
もしアメリカで絵本の仕事をしたいときはどうするか。
artist repでも絵本の仕事がやりたいんだけどと申し出れば、当然そちらの方面にプロモーションしてくれますが、絵本の仕事だけ集中したいという場合は、literary repと契約するのがいいと思います。
literary repは基本的に小説家など文章を描く人のためのレップですが、絵本も扱っている人がけっこういて、その場合イラストレーターとも契約します。
僕がアメリカの美大を卒業した頃は、絵本の仕事を中心にやっていたので、literary repと契約してました。
アメリカの絵本にはアドバンスというのがあって、契約した時、ラフを提出した時、完成した絵を渡した時、という感じで三回に分けたりしてお金をもらえます。結局は印税の前払いなのですが、仕事を始める前にある程度お金をもらえるのと、出版した本が売れても売れなくてもアドバンス分はもらえるので、絵本の仕事だけでもそれなりに収入を得ることができます。
金額は、アメリカとそれ以外の国と分けても過言でないくらい、アメリカは良いです。
それで!どうやって良いliterary repを探すか。
今どきはネットでもけっこう探せると思うのですが、相手が信用に足る人間かどうか見極めるには、やはり実際に会う必要があるとのことです。
そのためにはどうするか。
SCBWI (Society of Children's Book Writers and Illustrators)という団体がロサンジェルスとニューヨークで毎年カンファレンスを開いていて、そこで編集者やrepにポートフォリオを見せてプレゼンテーションする場があるそうです。実際にアメリカまで行っちゃって、そこで売り込むのが一番かもしれません。
literary repのコミッションは15%が一般的です。artist repよりだいぶ安いです。
おわり
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