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朝起きたら赤い糸が見えるようになっていて、嫌われているはずの義理の妹につながっていました

男友達:彼女が欲しい!

〇〇:そういって一体何人に告って振られてきてるんだよ

男友達:わかんない。10人ぐらい?

〇〇:だいたいさ、そんなちゃんと好きにならずに告白して、付き合ったとしてもうまくいくとは思えないんだけど。

男友達:冷めてんなー、高校生男子っていうのは彼女とイチャイチャしてなんぼだろぉ?

〇〇:興味ないな

男友達:いっそ絶対に付き合える相手っていうのが分かればいいんだけどな。きっと運命の相手なら俺と付き合ってくれる!

〇〇:運命の相手ねぇ、そんなの存在するのか?

男友達:きっといるはず、待っててくれマイハニー!

〇〇:俺は当分彼女なんて作らないだろうな

男友達:でもお前は近くに可愛い義理の妹がいるだろ

〇〇:蓮加のことね、でも蓮加に俺嫌われてるからな。

蓮加は俺の母親が再婚してできた義理の妹である。初めて会った小学生の頃は仲が良かったのだが、今は高校生ということもあって兄である俺は嫌われている。

男友達:でもそういう義理の妹が運命の相手だったりするんじゃないのぉ?

〇〇:ないない、そんなの物語の中だけだろ。

男友達:えー、夢がないなぁ。そうだ、〇〇放課後暇?ゲーセン行かない?

〇〇:ごめん、今日宿題がめちゃくちゃあるから行けない

男友達:そっかー、ならそこらへんでナンパでもするか!

〇〇:できもしないことを言うんじゃねぇ。

男友達:できるし、やってやるし。

〇〇:明日にでも成果報告してくれ。

男友達:やるぞー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー家につくと

母:おかえり〇〇。

〇〇:ただいま、母さん。

リビングに行くといつもソファーに寝転がってる妹の姿が見えない。

〇〇:あれ、蓮加まだ帰ってきてないの?

母:いつもより遅いわよね。年頃の女の子だからねぇ、なんもなければいいけど。

すると玄関のドアが開く音が聞こえた。

蓮加:ただいまー

〇〇:蓮加遅かったじゃないか、何してたんだ?

蓮加:別にお兄には関係ないでしょ!

〇〇:関係なくないだろ、俺は蓮加が心配で

蓮加:別にお兄に心配されなくてもいい!

そういって蓮加は自分の部屋に入って行った。


〇〇:やっぱり嫌われてるなぁ。そんな嫌われるようなことしたっけ。

母:思春期なのよ、きっと。いつか仲良くできるわ。

〇〇:ならいいんだけど、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蓮加:蓮加のバカー!なんでお兄から話しかけてくれたのにあんな態度とっちゃったんだー!

一方蓮加は自分の部屋で悶えていた。

蓮加:夜ご飯の時間こそは!仲良く喋る!

そう決意した蓮加だった。

だったのだが、



〇〇:蓮加ご飯の時は携帯いじらない。

蓮加:うっさい。指図しないで。

母:ほら、蓮加マナーが悪いわよ。

蓮加:はーい、、ご馳走様でした。

〇〇:俺も、ご馳走様でした。




蓮加:なんでだー!なんで正直になれないんだー!明日こそは、明日こそ正直になる!

〇〇:蓮加とまともに会話ができない、、、。何かもう一度仲良くなるきっかけがあれば、、、。

このままだと一生仲良くすることができない二人だった。しかし、、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日の朝

〇〇:なんだこれ?

〇〇の左手の小指には赤い糸が結ばれていてどこかに伸びていた。触ろうとしても触ることができない。

リビングに行くと

〇〇:母さんおはよう。母さんってこれ見えてる?

母:おはよう。これって何?

〇〇:小指についてる糸のこと。

母:?、よくわかんないけど朝ごはんできてるから食べなさい。

よく見ると母の小指にもどこかに伸びている糸がついていた。

すると蓮加が起きてきた。
しかも糸は俺と繋がっている。

蓮加:おはようお母さん。ねぇこの小指の糸って見える?

母:蓮加もへんなこというのね。わかんないわよ。

蓮加:ふーん。

〇〇:おい蓮加。お前これが見えるのか?

蓮加:えっ?お兄見えてるの?じゃあ私の糸とお兄の糸って繋がってみえてる?

〇〇:見えてる。

母:しかしあれねぇ。小指の糸なんてまるで運命の赤い糸みたいじゃない。私の糸もパパに繋がっているのかしら。

〇〇と蓮加は顔を赤らめていた。

蓮加:(それじゃあまるでお兄と私が運命みたいじゃん!いやうれしいけど!)

〇〇:(じゃあ蓮加と俺が運命の相手ってこと?)

母:ほらご飯食べたらさっさと学校に行く!

〇〇蓮加:はーい。

学校につくと、

〇〇:糸が付いてる人といない人がいるんだよな、やっぱり運命の赤い糸ってことかな。

男友達:〇〇おはよう!昨日ナンパ初めてうまくいったんだ!

そういう男友達の小指には糸はついていなかった。

〇〇:大丈夫、結婚できなくても人生意外とうまくいくぞ。

男友達:なんの話だ?

〇〇:俺がお前の友達であり続けるぞ。

男友達:だから何ー!

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結局学校が終わるまで考えていたが、学校一のバカップルなどがつながっているところも考えると運命の赤い糸の可能性が高い。

〇〇:ただいまー

蓮加:おかえりお兄。

〇〇:あれ母さんは?

蓮加:買い物いってくるってさ

〇〇:蓮加ってこの赤い糸ってなんだと思う?

蓮加:さあ?

〇〇:今日学校に行ってずっと考えてたんだけど、やっぱり運命の赤い糸なんだと思うんだけど。

蓮加:それじゃあまるで私とお兄が運命の相手みたいじゃん!

〇〇:やっぱありえないよなぁ。俺と蓮加が運命なんて

蓮加:いやそうとも限らないんじゃないかなぁ、、、

〇〇:なんで?だって俺こんなに蓮加に嫌われてるのに。

蓮加:いやまあ可能性として?あるんじゃないかな?

〇〇:だって蓮加俺のこと好きじゃないじゃん。ということはありえなくない?

蓮加:好きじゃないわけじゃない!むしろ好き!大好き!

二人の間に一瞬の空白が生まれる。

蓮加:はっ!つい勢い余って言っちゃった!こうなったら仕方ない、、、お兄のこと私大好き!これからどんどんアプローチするから覚悟してよね!

〇〇:おぅ、、

蓮加:あと今日から一緒に寝るし、一緒に学校にも行く!毎週デートもするし、あと、、

〇〇:落ち着けって

蓮加:落ち着かないよ!もう私の恋心は止まらないんだから!

どうやらこのまま押し切られてしまいそうです。


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