家具のお客さん その1
わたしの本業は街の家具屋さんです。
家具屋のイメージって、みなさんどうですか?いまだとニトリ?イケア?、ちょっと前だとあの大塚家具?っとこの件はまたあとでお話し出来そうです。
古めかしいイメージでしょうか。
インテリアショップっていうと急にオシャレ感が爆上がりしそうですが、うちのお店はその中間あたり。
昔ながらの家具もあれば、ヨーロッパからの買い付けたモダンインテリアも揃えてます。←ちょっと宣伝入ってます。
日々、いろいろなお客さん(お客様ってほど堅苦しくない方が多いので、あえてお客さんね)がいますが、その中でも印象に残っている事柄を迷惑のかからない程度でお話しします。
さて、もうかなり前のことだけど、和室に使うけやき材の座卓を買ったお客さんがいました。当時でかなりの年配の方だったので、いま現在ご存命かはわからないですが。
そのお客さん、座卓の天板の模様が人の顔に見えるとクレームの連絡。当時の店長が伺って見てみると確かにそう見えなくもないらしい。確かにけやきの板目の天板て、いろいろな模様に見えるものです。けれど人の顔って😱
一度でもそんな風に感じると、もう人の顔以外に見れなくなるもので仕方なくその座卓を引き取り、新しい座卓を取り寄せました。
で、入荷した座卓を確認してみるとまたしても天板の木目の一部が、私の目からも人の顔のように見える。しかも前回のよりハッキリと。。
これもまたクレームつくだろうな、と思いながらとりあえず入荷した座卓をお客さん宅へ。メーカーへは再度仕入れの手配済み。お客さん怒るかなぁと思ってたら案の定電話が。
お客さん「〇〇さん、わがまま言いましたが、今回のはいい木目でよかったです。ほんとにありがとう。」
店長「ほんとですか?いゃ〜ドキドキしてたんですよ。」
お客さん「また利用させてくださいね。」
人の感覚ってわからないなあと感じた件でした。ちなみに引き取った座卓も他のお客さんに買ってもらいました。
いま、座卓を使うご家庭ってだいぶ少なくなっていて、もうこんな事ないんだろうなあ。うちの店にも残念ながら座卓の展示はありません。
いま思うと懐かしくもあり、少々さみしくもあります。