【読切マンガ】2024年7月後半【5選】
どうも、マンガ大好き芸人の吉川きっちょむです!
よろしくおねがいしマンガ!
毎日何かしらの読切マンガが雑誌やweb、アプリなどで大量に世に発表されて読み切れないと思うので、忙しいひとのために話題になった読切や個人的に響いた読切をピックアップ!
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おすすめ読切マンガ5選
1. 『保健の授業聞いてなかった奴』小野寺こころ
(月マガ基地掲載、2024年7月23日)
素晴らしかった!
イジメから救ってくれた男子から告白され、なんとなく付き合うことにした気が弱いはるかだったが、その男子に対する周囲の評判は悪く、庇うたびにはるか自身が周囲から孤立していき…。
正義の味方のような顔をして強引に我を通し、自分で自分の機嫌もとれず、大切にしてくれないしひどい扱いすらしてくる。守ってくれる、の範疇を超えた強引さや束縛具合。そういった男子の客観的な姿が話を追っていくごとにゆっくりと浮かび上がっていくのが秀逸でした。
「デートDV」「デートレイプ」って名称ってどれくらい知られているんでしょう。恥ずかしながら自分の周囲でそういう話をなかなか聞く機会が無くて、DVやその状況・言動は知っていても自分のように「デートDV」「デートレイプ」という言葉を知らない人は多いかもしれないなと思いました。
このマンガをきっかけに知る人が増えて、世の中にみんなが「保健の授業をちゃんと聞く奴」になってほしいと切に願います。
過去の読切『レンコンになりたい』も大好きです。
現在連載中の『スクールバック』も面白いのでぜひ。
2. 『六年目の浦島太郎』高森みなも
【アフタヌーン四季賞2024夏 四季大賞受賞作】
(アフタヌーン掲載、2024年7月25日)
うおー!面白かったです!圧巻の143p!
余命短く冷凍睡眠で年に4日だけ起きて周囲と違う時間を生きる主人公18歳高校生。日常が続く家族や友人・恋人の中で一人だけ非日常を生きて崩れゆく周囲との関係性の変化を時系列を複雑な構成で見事に描いていてすごかったです!
3. 『パラレルレーン』桐島由紀
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月27日)
素晴らしかったです!
転校生はパラ水泳で世界一を目指す少女で、クラスの前での堂々としたその子の自己紹介に唯一焦りを感じていた主人公。競泳で世界一を目指していた主人公だったが、実は事故で右足を失っていてまだ立ち直れずにいて…。
「まだやれる まだ速くなれる まだ…諦めなくていいんだ」というセリフにグッときました…。
再び前を向いて熱が高まっていく展開はたまらないですね…!!
4. 『ファーストペンギン』華沢寛治
(webアクション、2024年7月23日)
面白かったです!
ある意味では何も起きない話なんですが、こんなにハラハラさせられるとは…!終盤に向けて高まっていく緊張感からの疲労感とそして、同時にホッとする気持ち。
中学生は子どもだよ…。だから頼むぜ世の中の男性諸君…という気持ちになりました。
↓作者さんの過去の読切『眠たい浅瀬』(根暗な女子高生がクラスの可愛い子とキスフレになる話)めっちゃくちゃ好きだったので読んでみてください。
華沢寛治先生の連載作品『這い寄るな金星』全2巻も面白いのでぜひ!
5. 『はなれたふたり』タイザン5
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月26日)
面白かったです!
少年時代から常にサッカーで競い張り合ってきた幼馴染二人だったが、高校生になり体格や才能の差を感じ始めて…。
ある意味、他人であることの宿命でもあるというか、ずっといつまでも平行線ではいられないよな…という無常感もありつつ、それでも置いていかせないと食いついていくドラマが最高でした!
やはりそこはタイザン5先生!さすがの貫禄を感じますね。
個人的な見解ですが、タイザン5先生は結末が決まってる作品により強く面白さが出るタイプだと感じているので、連載終了・継続の圧の無いところで3巻~10巻くらいできっちり終わりに向かう作品をまた読んでみたいです。
上の5つ以外の読切作品
他にもよかった読切あったのでぜひ読んでみてください!
・『かぞくになる』あやき
(ヤングジャンプ2024年34号掲載、2024年7月25日)
面白かったです。 親族の葬儀で一緒になった義父、義母との関係。当たり前のことだけど、どこか自分だけ輪に入れず孤独で他人で家族じゃない感覚。他人と家族になっていくということが描かれていてとてもよかったです。
あやき先生の以前の読切『イルズウィンク』も面白いのでぜひ!
・『CHILDHOOD'S ENDO』Boichi
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月29日)
みんなご存じ『Dr.STONE』の作画担当であり、これまでも『ORIGIN』などSF作品を描かれてきたBoichi先生の最新作!
さすがの作画の化け物クオリティ!とんでもなかったです!
ごく個人の話でありながら、人類滅亡とその先まで描かれていてとてもよかったです。
縦スクロール漫画『スーパーストリング -異世界見聞録-』を経ての新作なので、縦長のコマも多く感じました。もしかして組み替えてジャンプTOONで掲載されることもあるのでは?
・『ロンリーゾンビガール』とこみち
(ライコミ掲載、2024年7月16日)
第1弾に続いてとこみち先生のシリーズ掲載第2弾。
ゾンビだらけの世界でゾンビに噛まれても発症しない人と出会い、耐性持ちの発見で世界が変わるかもと医者に会わせようとするが…。
第1弾からうってかわってゾンビもの。めっちゃいいラストでした。
↓第1弾はこちら
・『こここことばは籠の中』鳥羽瀬七
【2024年前期・第85回ちばてつや賞一般部門 大賞受賞作品】
(モーニング2024年34号掲載、2024年7月25日)
「協調性ってものに生まれ持ったものを否定できる権利はないよ」
以前発表されていた読切『幸福な蝉』は心をエグる苛烈な話でしたが、今回はうってかわって希望溢れる爽やかな読後感でした。
2022年掲載当時16歳だった鳥羽瀬七先生は現在18、19歳でしょうか。これからもたくさん漫画を読んでみたい作家さんです。
・『反骨』江河川
【2024年前期・第85回ちばてつや賞一般部門 入選受賞作品】
(コミックDAYS掲載、2024年7月25日)
すごくパワーに溢れていてよかったです。
・『始まらない2人』藤原ハル
(となりのヤングジャンプ掲載、2024年7月28日)
しっかりえっちで、関係は平行線で、すこし切ない10ページ。
・『STRAY CAT IN THE CITY』久山容
【2024年5月期JUMP新世界漫画賞 佳作&超新星賞】
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月22日)
面白かったです!!
画力高いし、後半にかけて盛り上がる展開も好きでした!
・『平田愁花と前川冬夜』真優
【2024年5月期JUMP新世界漫画賞 佳作】
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月22日)
人とのコミュニケーションに悩む思春期の悩みと自分を持ってる憧れの人物いう構図のよくある入りから、勇気を出して関係性を進めるためにもう一歩踏み込んで本音で話すという点が好きでした。
・『向かいの家の住人がなんかおかしい話』サケ
【第1回マンガノ大賞 大賞受賞作】
(少年ジャンプ+掲載、2024年7月17日)
いい感じに転がされました。
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個人的なニュースですが!
「朝日中高生新聞」でのマンガ紹介連載が4月から始まりました!
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