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「ワイドナショー」で紹介したオススメ漫画3作品(2023年6月4日)

2023年6月4日(日)10:00~11:15
フジテレビ『ワイドナショー』ワイドナ専門家として出演してきました!!
番組で紹介した3作品について、ここで改めて紹介しようと思います。


1. 『テムパル~アイテムの力~』

©Team Argo / ©Monohumbug(REDICE STUDIO)/ ©Saenal / ©REDICE STUDIO / ©ピッコマ

テムパル~アイテムの力~は、「ピッコマAWARD 2023」のSMARTOON部門を受賞した作品の一つです。5月26日に受賞作が発表されたので今回その中から一つ紹介できますか?とのことで、ちょうど毎週楽しく追っかけてるこちらの作品を紹介しました。

皆さん、「縦スクロールマンガ」ってご存知ですか?
webやスマホの縦画面でスクロールして読んでいくのに最適化されたフルカラーのマンガで、韓国や中国から爆発的に流行して現在では世界中で読まれています。去年から今年にかけて日本初の作品も出てきて市場規模も年々大きくなってます。

いわゆる「Webtoon(ウェブトゥーン)」とか「縦読みマンガ」とか、日本での呼ばれ方は様々でまだ定着しきってませんが、マンガアプリ「ピッコマ」では独自に「SMARTOON(スマトゥーン)」と呼んでいます。
これらの特徴として、
・フルカラーの臨場感ある作画
・スラスラと読み進める心地良さ
・アニメーション映像のような疾走感を体感できる
・気軽でライトな読み心地が魅力
など、アニメは好きだけど漫画を読むのが苦手な方にも気軽に読みやすいものになってます。文字もスマホ向けに大きくて読みやすいです。

ちなみに話題になっていた韓国ドラマ『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』も縦スクロールマンガが原作。日本では翻訳されてタイトルが『六本木クラス』となってドラマ化もしていますね。

そして『テムパル~アイテムの力~』は、ピッコマの「SMARTOON」の中でもいま特に男性に人気の高い話です。

【あらすじ】
世界最高のバーチャルリアリティゲーム<SATISFY>。全世界ユーザー数20億人が参加する壮大なファンタジーゲーム。
主人公は、借金まみれで日雇いの肉体労働で稼ぐゲーム中毒者の青年。ゲームばっかりやるから友達からも家族からも見放されていたが、ある日ゲームの中の依頼をこなしていると、まだ一人も存在しないレジェンドクラスの「伝説の鍛冶職人」に転職できる本を見つけ転職する。「伝説の鍛冶職人」になったおかげで、何でも武器を装備できるし強い武器も作れるようになって、それらを売ったお金を現実で換金して儲かってゲーム内でも現実でも底辺から成り上がっていく!

という話です。
アイテムの力で猛スピードで成り上がっていく痛快なストーリー、縦スクロールならではのかっこいいアクション、仲間との絆、ゲームの世界のキャラ(AI)との恋愛まであって見どころがたくさん!
底辺を味わってきた主人公だから、ずっとお金にがめつくてとにかく根性で乗り切るところが面白いです。
気軽にサクサクスルスルっと読み進められるのでちょっとした時間にぜひ!
いまなら6/26(月)までキャンペーンで一気に無料で読み進められます!
https://piccoma.com/web/product/43170

ちなみに、個人的にいま一番追ってるのが楽しいwebtoonはLINEマンガで連載してる全知的な読者の視点からです。


2. 『夢なし先生の進路指導』

今回、ゲストの武田鉄矢さんにオススメしたのがこちらの漫画。
学校の先生といえば、「夢を持て」とか「諦めるな」とか「夢の力を信じろ」とか力強く生徒の背中を押すような熱い言葉をかけるのが一般的なイメージありますよね。
もちろん武田鉄矢さん演じる金八先生も数々の熱い名言を残されてます。

「夢見る力 これがこの国のたった1つの資源です」
「大いに夢を語り合ってください」

しかしこの作品はこれまでの教師像とは一味違って夢を見る残酷さ夢を追うリスクを高校の教師が徹底的に調べ上げて、夢を否定してるとも取れるような手厳しいことを面談で言ってくるんです。
挙句の果てには「夢にはくれぐれも気をつけてください」「夢は人を殺しかねない」と生徒に伝える場面も。
そのため生徒たちから「夢なし先生」と呼ばれてしまうことに。
そして、夢なし先生がなぜこういう指導方法なのかというと、実は元キャリアコンサルタントなんですね。
だから生徒にとっては厳しいかもしれないけど、敢えて仕事の良い部分だけじゃなくて客観的な事実としての夢の危険性を伝えてたってことが分かるんです。
夢のリスクを聞いても夢に突き進む生徒たちですが、一時的に望んだ仕事をできるようになっても仕事によっては数年後に心身ともにボロボロになってたりする。
そんなときにそっと会いに来て前向きに再び「諦めるための授業」をして、新しい道を一緒に探していく。
これは令和の新しい教師像とも言えるんじゃないでしょうか。

ちなみに実写映画化もされた、現代人が戦国時代へタイムスリップして戦う『群青戦記』や、『リビドーズ』を描いた笠原真樹先生の新作だったので、バトルは無いし印象ガラッと変わって最初読んだときびっくりしました!

現在連載が始まったばかりで単行本は発売していなくて、雑誌スピリッツビッコミというサイトで読めます。
https://bigcomics.jp/series/a9c40aa96eed5


3. 『ダイヤモンドの功罪』

©平井大橋/©集英社

6月現在、僕が2023年に読んだ新連載の中で一番おもしろかったと言える漫画です!
漫画好きのロンブー淳さん、東野幸治さんにオススメさせていただきました。

【あらすじ】
主人公は、テニス、体操、水泳何をやってもすぐにオリンピック候補レベルに上手くなってしまう、ずば抜けた運動神経を持つ天才少年・綾瀬川次郎。
小学校5年生の本人には上昇志向が無く、勝ち負けとかつけたくない平和主義でただスポーツを楽しみたいだけなのに天才ゆえにライバル視され、敵視され、めちゃくちゃ性格がいい子なのに周囲に馴染めずにスポーツを続けることができなかった
そんな彼が出会ったのがチームスポーツである「野球」。
野球であればチームメイト全員が味方だ、ということで始めるんですが、最初は「すごい!」と受け入れていた仲間たちも、尋常じゃない才能の片鱗を見せていく綾瀬川を目の当たりにして特別扱いしてしまう大人の様子に動揺していきます。

才能を持つ苦悩と残酷さ、その周囲への影響力を天才側の視点から克明に描き出した、新しいタイプの野球漫画です。
題材としては野球ではあるんですが、スポーツ漫画らしい爽快な話では全くなく、天才ゆえの静かに絡みつく孤独とどこに向けたらいいか分からないどす黒い気持ちが心にざわざわ立ち込めてきてそういうの好きな人にとっては心掻き乱されてもう最高です!
要は、スポットライトが当たっているのがスポーツとしての側面ではなく、あくまで人物と才能や周囲の人間関係などの内面なんですね。だから野球が分からなくても、そこで巻き起こるドラマを誰でも冷や汗かきながら楽しめるんです。

そして!!
単行本が6月19日に第1巻、7月19日に第2巻が発売予定です!
ぜひ買ってお確かめください!
最新話を雑誌ヤングジャンプそして、web・アプリヤンジャン!で読めます。
https://ynjn.jp/title/8764


どれも面白い作品なのでぜひ読んでみてくださいね!

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