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aoinkoara
【短編小説】思いの重さ
いつも食べてたパン
当たり前になってたコーヒー
大事に大事に抱え持った色ちのカップを煽る
雨が降って延ばした予定
絶対その日って言ったのに
結局行けなかったんだよね
少しずつ増えてたインテリア
いつからか景色は変わらなくなった
お気に入りのペンギンがしょんぼりしてる
色ちのカップはどこに行ったんだっけ?
そうだ片方落として割れたんだった
行きたかった場所は違う建物になってた
なんで行きたいって思ってたんだっけか
いっきに模様替えをしたから
部屋は面影もみあたらないかな
あんなに好きだったけど
こんなもんだなって思えちゃう
でも、ちゃんと残ってる
好きだった思いは残ってる
好きって気持ちが消えただけ
いつかどこかで会ったなら
チラって見るくらいしてあげる
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