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satoshi_st
【短編小説】普通なんだね
『アメリカ製の保健室なんだって』
「むしろ違う所ってあるの?」
『あったはず…あれ、なかったっけ?でも良かった、アメリカ製なら頼りやすいよね』
「まあそうだね、部品とか色々揃ってるし知ってるから使いやすいよ」
少なくとも私はアメリカ製以外の保健室を知らない。この近辺の学校の保健室は全部アメリカ製だし、従姉妹のところの学校もそうだって言ってたような。というかそもそもアメリカ製の保健室が普通すぎて話に出たりしないから、どこもそうなんだろうと思ってた。お話の中に出てくる学校だって、アメリカ製だなんて書きはしないし、当たり前の事なのになぜそんなことを言い出したのか。
それに、わざわざどこの学校の保健室が、どこ製だかなんて、調べたりしない。
…………何かがおかしい。
「あのさ……さっきから、一体どこの学校の話をしてるの?」
パソコン画面の向こう、笑顔で楽しそうに話していた、実体を持たないはずの彼女は、どこか、そう、うっとりとした顔になってこう言った。
『もちろん、あなたのいる学校に決まってるじゃない。待ってて?カラダを手に入れたらすぐに飛んでいくから』
相互の方の記事から、いろいろな企画があるのだな、と初めて知りました。
ショートショートの難しさは、伏線のはり方や、台詞選びだと思っています。
何を言わせて、どんな返しをするのか。
誰の視点で、どう感じているのか。
頭を捻りましたが、私にはこれが精一杯でしたね…難しいなぁ。
それでも、折角書いたのですから、参加させていただきます。
枯れ木も山の賑わいになれば幸いです。
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