【短編】引いて、返して、また後で
ざぱーんざぶーん
立ちつくす足元まで
迫りくるのは冷たい子達
ざぱーんざぶーん
浸ってゆく下がわは
別世界に攫われたみたい
ざぱーんざぶーん
上から降り注ぐ熱の矢だって
全てを隠してわからなくする
ざぱーんざぶーん
消えたんじゃなくて変化した熱い矢は
煌めきとなって一緒に別世界に
ざぱーんざぶーん
揺られて揺られて漂って
いつまでもたゆたっていたい
なのに気付けばいつの間に
熱い砂場に寄せられてく
別世界に居られるのは
ほんの一時だけだって
ざぱーんざぶーん
ざぱーんざぶーん
またあそぼ
また今度ね
分かった、それじゃ、また来るね
本日は「ビーチの日」だそうです。日本記念日協会様より。
寄せては返す波は意外と冷たいんですよね。海から遠いところの出身なので、海には過度なあこがれを持ってしまっている私です。その海へいざ遊びに行ったときに寄せる波に足先を浸したところあまりにも冷たくてとりあえず逃げた記憶があります。プールのように管理された温度ではないために、ちょっと想定外の冷たさで恐れおののきました…。いやぁ、あんなに冷たいなんて。遊ぶうちに気にならなくなっていくんですけどね。
キラキラでじりじりの太陽光と、冷たい水と、浮き輪で浮かんで顔と肩周辺だけ真っ赤に焼ける、なんて思い出も。
この夏は遊びに行かれる方も多いのでしょうか。水難事故のニュースは時節柄よく聞きますから、何事もなく皆様楽しく過ごせますように。
小説を書く力になります、ありがとうございます!トイ達を気に入ってくださると嬉しいです✨