体験から伝えられるかもしれないこと
「昔は、シュロの葉使って、色々作りよったんよ。」
木頭には
身の回りのものを使って
色々と創り出し
創り出したものを
暮らしに取り入れている方が多い
昔は今みたいに
何でも買える状況ではなかった
隣の町までは
山を越えていかないと行けなかった
そもそも身近なもので創り出すことが
あたりまえだった
などなど
時代の風潮や立地などの理由で
暮らしに関わるあれこれは
自分たちの集落で
完結していたところも多い
今は舗装された道路があり
山を貫くトンネルもでき
町へ行き
必要なものを買うことができるようになった
大体欲しいものは売っている
木頭で暮らしはじめてから
「手づくり」
の暮らしの道具を
よく目にするようになった
身の回りのものを使って
作られたものを
それは
レトロでかっこいい
とかではなく
今の暮らしで使われているものが
まあまあある
そのひとつとして
シュロの葉で作ったハエタタキ
「これはの、シュロの葉でこっさえたんよだぁ。柄がまあまあしなってええぞ。この紐も、たこ糸でよう作りよったけんど、今なら色ついた紐でもできるのぉ。」
そして教えてもらった
シュロのハエタタキの作り方
◯シュロの葉をとる時期
◯作る前に乾燥させること
◯編み方のコツ
などなど
そしてつくったハエタタキは
我が家のハエタタキとして
使っている
「シュロのハエタタキはの、ハエたたいても、完全に潰れんのよだ。ちょうどええんよだ。」
シュロのハエタタキは
葉っぱでジャバラのように
凹凸があるため
面で潰さないので
いい感じにたたける
朽ちてしまっても山に返せば
土にもどる
竹細工とは違って
比較的お手軽につくれるところがいい
身の回りのものを使って
必要なものを創り出す知恵は
いつの時代も
忘れてはいけないことだと思う
きっとものづくりの原点に近くて
暮らしの原点にも近くて
どれだけ便利な時代になったとしても
忘れてはいけないことかなと
そんな
私が木頭で感じた大切なことを
何らかの形で伝えていけたらと
私が木頭で教わったものづくりから
大切なことに気づくきっかけを
体験を通して伝えていけたらと
今回は
家族を対象とした
シュロのハエタタキづくりの
ワークショップを通して
木頭のおばあちゃんと一緒に
参加家族のみなさんと一緒に
シュロの葉でハエタタキをつくりもって
暮らしのあれこれのお話をできたらと^ ^
◯ワークショップのご案内◯
https://e-ve.event-form.jp/event/38143/nakachobousai?g=entry&fbclid=IwAR3DCiu-whEstBQUreKG6LG8fIG4GkqoK_7MeTZgomEXvgsc8g0RV7hjaXw