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続けていくことの難しさ

2015年に木頭を知り
実際に木頭に来て色々体験させてもらい
木頭の暮らしの知恵を身をもって体験したいという想いで
2016年に木頭で暮らしはじめました

そこで初めて知った
『太布(たふ)』という古代布のことについて
楮という植物の皮を使い
繊維を紡ぎ糸にして織って
布にする技術

今ではここ木頭でしか残っておらず
阿波の太布製造技術が
平成28年に国の重要無形民俗文化財に指定され
阿波太布製造技法保存伝承会により
その技が引き継がれています

◎詳しくはこちら◎
https://www.town.tokushima-naka.lg.jp/gyosei/docs/492.html
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/302/00000943

◎太布庵の活動についてはこちら◎
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064366584775

木頭で暮らしはじめてから
人手が必要な作業等ですがで関わらせていただき
貴重な文化が木頭には残っているということを
身をもって感じています

そして
毎年1月初旬は
太布の原料である
楮刈り、蒸し作業があります


木頭に来てから
ほぼ毎年(どこか1年お手伝いできなかった気が)
人手がかかる1月の作業は
お手伝いさせていただいていて
伝承の活動をしている『太布庵』の
会員の皆さんの想いや活動の現実に触れさせていただき

『大事なものを、守りたいものを残していく難しさ』

を感じています

私に今すぐできることは
毎年一回の作業のお手伝いをすることぐらいなので
毎年年に一度関わらせていただいています


毎年の作業を通して
自分も含め歳をとっていっている状態
原料調達作業には
力がいる仕事、人手がいる仕事が
多々あります
そういったことを
大事なことを守りながら
これからどのように引き継いでいくのか?
作業をお手伝いさせていただきながら感じています


今年の作業も無事終わり
会員の方と立ち話したり
7月から新たに加わった地域おこし協力隊の方と話をしたり

『続けていくことの難しさ』

に触れる話を聞かせてもらいました

「おっ!何話しよるんぞ。」

と、一本乗り大会のおじちゃんに遭遇


「一本乗りも方じゃのぉ。どんどん歳とっていきよるけんの。昔、ほんまに杉の丸太に乗って川下りよったしがおらんくなりよるもんのぉ。かといって、若いしがおるわけでもないしのぉ。続けていくんが難しくなりよるもんのぉ。なんぞしていかんとのぉ。どうしたらええんじゃろうのぉ。」

◎木頭杉の一本乗りについてはこちら◎
https://www.facebook.com/kito.sugi.ippon.nori.hozonkai

この木頭の『一本乗り』の文化も
引き継いでいきたいことのひとつで
同じような課題があります

「やっぱり人じゃわ。お金があっても人がおらんと続かんもんのぉ。無理やりじゃのうて、ほれがしたい!ほれが楽しい!ほっれがやいりたい!っちゅう思いがないと続かんわだぁ。あとは、形も変えていかんと続かんのかもしれんのぉ。」

立ち話していた場所が
日向から影に変わる頃

「おっと!もう山に日が沈んでしもうたのぉ。ぼちぼち戻るかのぉ。寒いのぉ。気づいたらわし、年明けてから話するん2人目よ。よう喋ったわ。あけましておめでとう。ははは。」

集落支援員として
地域の方と一緒に作業したり
出会った方と立ち話したり
はじまりは挨拶からの世間話ですが
話しているうちに
こういった地域の課題や暮らしの困りごとなどに
触れることが結構あります

できるだけ
地域の方が集まる場に行き
もしくは地域を歩いて移動するなどして
多くの地域の方と立ち話をし
地域の課題や困りごとなどを
解決する方向へ導いていければと思っています

歩いて移動していると

「おー!今年もよろしくお願いします。新聞読みよるよ。1月号は柿じゃったか?家に柿のずくがあるけんの。やってみようと思いよるぅ。頑張ってよ。」

◎柿のずくレシピが載っている今月号はこちら◎
https://www.facebook.com/photo?fbid=808135691311450&set=a.601063978685290

◎毎月発行の集落支援員新聞はこちら◎
https://www.facebook.com/media/set/?vanity=kittokurasu&set=a.601063978685290

そんな声掛けをいただくと
これからも地域の皆さんに
楽しんでもらえるような新聞を書こうと
やる気が出てきます^ ^
がんばります^ ^


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