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実生のゆず

桃栗三年柿八年
柚の大馬鹿十八年

そう言われるように
ゆずを種から育てると
実がなるのに18年もかかる!

じゃあ木頭のゆずは
全て実生?!
というわけではなく
『接ぎ木』という技で
柑橘の仲間のカラタチに
ゆずの木を接ぎ木し
3〜4年で実が収穫できるように
なっています^ ^
すごい技です!!

ゆずの木の下を見て
根っこ部分が盛り上がっていたら接ぎ木
盛り上がりなければ実生
たぶんそうやって見分けられる

「この木はのぉ、わしが子どもん時からあって、実が採れよったわだぁ。」

80代のおじいちゃんが
お話してくれたりします
そしたらこのゆず
樹齢100年くらいじゃん!
と、驚かされることも!

木頭では
ゆずが産業になる前から
庭先などにゆずの木があって
お酢の代わりに使っていたんだとか
なので

「あれは実生よー。」

と、地域の方が教えてくれます

「やっぱり、実生のゆずの酢はええわよ。香りもええし、酸味も抜群じゃわ!」

と、実生と接ぎ木のゆず酢を
分けて搾って
楽しんでいる方もいます^ ^

果汁を飲み比べしたら
確かに違いが分かります!!

なぜ、こんなに違いがあるのか?!
接ぎ木をするカラタチの根は
横に這う載のに対し
実生のゆずの根は
垂直に地中に伸びていくので
水分を吸い上げる層がちがい
より深い水分を吸う実生のゆずの方が
地下のきれいな水を吸っているから
果汁に差がでるんだとか

接ぎ木と実生のゆずを
搾り分けしている
地域の方に出会ってから
私も実生のゆずは実生だけで搾り
混ぜないようにしています^ ^

ということで
我が家の裏庭にある
背が高すぎる実生のゆずを収穫しました

昨年は2コンテナ(36kg)あったけど
今年は1コンテナにも満たず

大きなゆずしぼり機を出すまでもなく
手搾り機でさくさく搾り

約600ccのゆず酢がとれました^ ^

ゆずの香りと味をしっかりと
味わいたい時に
使いたいと思います^ ^

木頭に移住して8年
やっと、
焦らず、終われず、じっくりと
ゆずのある暮らしを
楽しめはじめました^ ^

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