わたしが選ぶ2021年中央競馬グレード別ベストレース

2021年も中央競馬の全レースが終了しました。
今年もわたしが独断で決定したグレード別のベストレースを紹介します。

【G1ベストレース】
1位:ジャパンカップ/コントレイル 福永祐一騎手
2位:皐月賞/エフフォーリア 横山武史騎手
3位:日本ダービー/シャフリヤール 福永祐一騎手
4位:朝日杯フューチュリティステークス/ドウデュース 武豊騎手
5位:天皇賞(秋)/エフフォーリア 横山武史騎手

G1だけでもベスト5を選ぶのに難儀しましたが、昨年2020年のG1ベスト5は全て牝馬の優勝したレースでしたが、今年2021年のG1ベスト5は全て牡馬の優勝したレースを選びました。
迷った挙句、コントレイルが引退レースで勝利したジャパンカップを1位に挙げました。
前年の牡馬クラシックで無敗の3冠を達成した後、1年勝利できず、今年秋に4歳での引退が表明されていたコントレイル。
その引退レースとなったジャパンカップで単勝1番人気に支持されたあたり、本来の強さをもう一度取り戻して欲しいという願いが込められていたのでしょう。
いざ本番では、最後の直線で堂々先頭で抜け出して勝利し、見事に有終の美を飾りました。
鞍上の福永祐一騎手が勝利騎手インタビューで号泣していたことも、鮮烈な印象を残しました。
コントレイルは今後種牡馬となりますが、貴重なディープインパクトの血脈を長く継承していく使命を担っています。

今年デビュー5年目、23歳シーズンの横山武史騎手のG1初制覇となった皐月賞を2位に挙げました。
勝利騎手インタビューでの武史騎手の喜び様が激烈で、父の横山典弘騎手の若い頃もこんな感じで喜んでいたのだろうとも思いました。
以後、武史騎手とエフフォーリアは2021年を代表する名コンビとなっていくのですが、その序章ともいえる皐月賞でした。

シャフリヤールが優勝した日本ダービーを3位に挙げました。
最後の直線で先に先頭に立ったエフフォーリアが、皐月賞に続く2冠達成なるかと思いきや、ゴール寸前で内からシャフリヤールがハナ差捉えて差し切り、2017年の皐月賞馬アルアインとのクラシック兄弟制覇を果たした訳です。
この勝利で福永祐一騎手は、2018年のワグネリアン、2020年のコントレイルに続く日本ダービーV3。
管理する藤原英昭調教師も、2010年のエイシンフラッシュ以来の日本ダービーV2となりました。
後からわたしは知ったのですが、2着に惜敗した横山武史騎手はレース後に悔し涙を流していたそうです。
武史騎手にとっては、結局日本ダービー制覇の困難さを思い知ることになりましたが、福永騎手の熟練の手綱捌きも見事だったといえます。

22度目の挑戦で初制覇を果たした武豊騎手が騎乗したドウデュースが優勝した朝日杯を4位に挙げました。
JRAのG1完全制覇に向けて、朝日杯とホープフルステークスの2歳の2レースが未勝利の武豊騎手。
最後の直線で馬場の外からドウデュースが末脚を伸ばして差し切り、武豊騎手は朝日杯初制覇を果たし、JRAG1完全制覇へホープフルステークスを残すのみとなりました。
そのホープフルステークスでは敗れてしまい、完全制覇は来年以降に持ち越しとなっています。
それでも、コロナ禍で久々にウィナーズサークルで祝福を受けた武豊騎手の姿もまた印象的でした。

皐月賞馬エフフォーリアが古馬との初対戦で勝利した天皇賞(秋)を5位に挙げました。
コントレイルにグランアレグリア等と強敵が揃った中で、エフフォーリアはライバルたちを凌いで勝利。
鞍上の横山武史騎手は人生初の嬉し涙を流したと言います。
兎にも角にも、2021年は横山武史騎手の大躍進が目立った1年でした。

【G2ベストレース】
1位:京都大賞典/マカヒキ 藤岡康太騎手
2位:札幌記念/ソダシ 吉田隼人騎手
3位:チューリップ賞/メイケイエール 武豊騎手&エリザベスタワー 川田将雅騎手(同着優勝)
4位:スプリングステークス/ヴィクティファルス 池添謙一騎手
5位:京都記念/ラヴズオンリーユー 川田将雅騎手

2016年の日本ダービー馬マカヒキが、2016年9月のフォワ賞以来5年1か月ぶりの勝利を挙げた京都大賞典を、わたしはG2ベストレース1位に挙げました。
ダービー馬は、わたしの中では4~5歳で引退して種牡馬入りさせるものだと強く思っていましたが、マカヒキは8歳まで現役を続けていました。
京都大賞典でゴール寸前で差し切って勝利した際は、阪神競馬場が拍手喝采だったそうですし、復活勝利をアシストした藤岡康太騎手の騎乗も見事でした。
それには、言うまでもなく友道康夫厩舎陣営の粘り強さもあってのことだと思います。

白毛の桜花賞馬ソダシが、古馬との初対戦で勝利した札幌記念を2位に挙げました。
オークスで8着に終わった際、2400mの距離が長過ぎるのではないかと言われ、2000mに短縮した距離に、札幌競馬場の洋芝でなら結果を出せるだろうと見込まれていました。
この勝利は、このレースのメンバー構成で何とかなった側面も強いですが、2番手から早め先頭で押し切れる展開も嵌った印象もあります。

メイケイエールとエリザベスタワーが同着優勝となったチューリップ賞を3位に挙げました。
JRA重賞での同着優勝は、ノーワンとプールヴィルの2019年のフィリーズレビュー以来2年ぶりでした。
勝利騎手インタビューで、武豊騎手と川田将雅騎手が順番に受けていた様子も異例でした。

ヴィクティファルスが優勝したスプリングステークスを4位に挙げました。
騎乗していたのが兄の池添謙一騎手で、同馬を管理しているのが弟の池添学調教師。
JRA重賞を兄弟タッグで優勝したのは史上初でした。
また、池添謙一騎手が勝利騎手インタビューを受けていた際、強風の煽りで円形脱毛症が判明し、本人がSNSで釈明してもいました。

今年2021年に海外G1で3勝を挙げたラヴズオンリーユーが勝利した京都記念を5位に挙げました。
この勝利を契機に香港のクイーンエリザベス2世カップ、アメリカのブリーダーズカップフィリー&メアターフ、そして香港カップでの勝利に繋がっていったのです。
京都記念自体、ドバイミーティングの前哨戦として出走する馬が例年のように出てはいましたが、海外競馬の遠征の形も多様化している中、京都記念の位置付けも変わっていくのでしょうか。

【G3ベストレース】
1位:北九州記念/ヨカヨカ 幸英明騎手
2位:毎日杯/シャフリヤール 川田将雅騎手
3位:福島記念/パンサラッサ 菱田裕二騎手
4位:CBC賞/ファストフォース 鮫島克駿騎手
5位:チャレンジカップ/ソーヴァリアント クリストフ・ルメール騎手

ヨカヨカが熊本産馬として初のJRA重賞制覇を果たした北九州記念をG3ベストレース1位に挙げました。
この勝利により、スプリンターズステークスで九州産馬初のG1制覇の期待が膨らみましたが、調教中の故障により引退を余儀なくされました。
九州産馬でもG1で通用するところを見てみたかったのが、わたしからも実に惜しまれるところです。

後の日本ダービー馬となるシャフリヤールが1:43.9のコースレコードで優勝した毎日杯を2位に挙げました。
ルメール騎手騎乗のグレートマジシャンが1番人気に支持され、シーザリオの仔のルペルカーリアにも期待が集まる中での勝利により、兄のアルアインとの毎日杯兄弟制覇ともなりました。

パンサラッサがハイペースを飛ばして逃げ切った福島記念を3位に挙げました。
前半1000m通過57秒3の超ハイペースで逃げ切る様子は、1993年の七夕賞を逃げ切ったツインターボの再来と騒がれました。
というのも、近年の福島競馬場の芝コースも高速化が進んでおり、ある程度飛ばしても粘り込めると陣営は信じていたのではないでしょうか。

ファストフォースが1:06.0の芝1200mのJRAレコードで逃げ切ったCBC賞を4位に挙げました。
前半600m通過が32.3の超ハイペースから押し切る脚力は本物だとわたしは思っています。
来年2022年こそは、芝1200mで1分5秒台の勝ちタイムが見られるかもしれないとも思わせてくれました。

ソーヴァリアントが他馬を圧倒したチャレンジカップを5位に挙げました。
道中2番手追走から直線で楽々と突き放して3馬身半差を付けての勝利でしたが、ソーヴァリアントは2歳時に薬物使用疑惑で失格になったり、トライアルで好走してもクラシックを回避したりと、順調にレースを使えない時期もありました。
それでも本気を出せばこれだけの走りができるのですから、古馬となる明け4歳の活躍が大いに期待されます。

わたし個人的には、今年2021年も万馬券的中も年間回収率100%超もいずれも果たせませんでした。
今年の最高配当はG1皐月賞の馬連4300円に留まり、前年2020年の最高配当だったG2目黒記念の馬連4630円を下回っています。
これでは万馬券どころか、5000円の壁に常に泣かされている感じですね。
今年は競馬場に1回も行けませんでしたが、来年こそは1回は競馬場に行きたいところです。
ただ、行けるとしても阪神競馬場に限られるのですが、2023年3月まで京都競馬場の改装工事が続くので、まだまだ我慢もあるでしょうか。


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