kitten tommy

ここでは主に、ブログやツイッターで伝えきれない競馬の随想について述べていく場にしようと思っています。

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最近の記事

藤田菜七子騎手の電撃引退は、相次ぐスマホ持ち込み取り締まりの犠牲者にされたからだ

先日、JRAの永野猛蔵騎手と小林勝太騎手が調整ルームにスマートフォンを預けた一方、もう一台のスマホを使用したとして、裁定委員会の裁定があるまで騎乗停止となりました。 昨年来、騎手の調整ルームへのスマホ持ち込みが重大問題となっており、9月のJRAの定例会見でも、更なる対策強化についてJRAの担当者が回答したばかりでした。 ところが、それどころでは済まされない重大事態が起きてしまいました。 週刊文春で、2023年4月頃まで複数回にわたり調整ルームの居室内にスマートフォンを持ち込

    • 角田大河騎手が21歳で非業の死を遂げる

      JRAは8月10日、角田大河騎手の死去を発表しました。 角田大河騎手は、8月1日夜に花火を見るために函館競馬場の芝コースを車で侵入する暴挙に出て、日本中央競馬会競馬施行規程第148条第4項により、8月3日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を受けており、今後第1回の裁定委員会の開催が待たれるところでした。 死亡日時や死因については親族の意向により、JRAとして回答を差し控えるとありますが、UHB(北海道文化放送)のニュースでは、8月2日午後3時10分頃に札幌市厚別区の

      • 日本ダービー前日の厩舎関係者による大規模ストライキへ

        中央競馬の調教助手や厩務員等で構成される4つの労働組合のうち、関東労、美駒労、関西労の3労組と日本調教師会との春闘団体交渉が、5月23日午後12時53分に決裂し、事前の通告通り、日本ダービー前日の5月25日午前0時から24時間のストライキに突入することになりました。 なぜ日本ダービーの前日というタイミングでストライキが設定されたのかは不明ですが、わたしの見解としては、日本ダービーという非常に注目度の高いレースへの関心を抱くファンにもストライキに注目して欲しいとの思いがあった

        • G1を2勝の藤岡康太騎手が落馬事故により35歳で死去

          今年4月6日の阪神7Rで落馬負傷し、入院療養していた藤岡康太騎手について、4月10日に栗東トレーニングセンターにて、兄の藤岡佑介騎手が無事を願う旨のコメントを寄せていましたが、それも叶わず、4月10日夜7時49分に死去したと、11日にJRAが発表しました。 JRAのレースにおける落馬事故による騎手の死去は、2004年4月の竹本貴志騎手以来20年ぶりとなります。 藤岡康太騎手は1988年12月19日生まれ、滋賀県出身の35歳。 祖父も厩務員を務め、父は藤岡健一調教師、長兄は藤

          遅過ぎるJRA初の女性調教師誕生と2名の騎手の調教師免許試験合格

          JRAは12月7日、2024年度の新規調教師免許試験合格者9名を発表しました。 今回の合格発表で特色されることとして、栗東:坂口智康厩舎の前川恭子調教助手も合格し、JRA史上初となる女性調教師が誕生することとなった点です。 騎手でもそうですが、日本競馬における女性の進出と浸透具合が世界と比較しても相当に遅れており、JRAで今まで女性調教師が存在していなかったことに、わたしは忸怩たる思いすら抱いてきました。 だから、本来であれば数十年も前の時点で女性調教師が数人は存在していな

          遅過ぎるJRA初の女性調教師誕生と2名の騎手の調教師免許試験合格

          池添謙一騎手の怒りのサインボイコット

          デビュー26年目のベテランの池添謙一騎手が、8月4日にツイッター改め「X」にて、以下のようにツイートしました。 短い文面ですが、騎手としての思いを蹂躙されたことが、池添騎手のサイン書きのボイコットという最悪の結果に至らしめた怒りに溢れています。 競馬場のウィナーズサークルでは、レースで勝利した騎手が、次の騎乗まで時間があれば、ファンからのサインに応じている様子が見られてきました。 コロナ禍により、ファンサービス自体の中止期間が続いた間は、サインの転売の問題も表面化していな

          池添謙一騎手の怒りのサインボイコット

          厩舎関係者の労働争議決裂なのに中央競馬開催の怪

          日本中央競馬会(JRA)の厩務員と調教助手が加入する労働組合と日本調教師会による第3回団体交渉が3月17日に決裂し、1999年4月3日以来24年ぶりのストライキによる中央競馬開催中止の可能性が取り沙汰され、ツイッター上でも関連ワードがトレンド入りした程でした。 今回の厩舎関係者の春闘の焦点は、2011年に開始された厩舎制度改革における新賃金体系の廃止で、当時の中央競馬は売上減少が深刻となり、人件費の削減が行われたのですが、近年は勝馬投票券の売上が回復し、厩務員や調教助手らが

          厩舎関係者の労働争議決裂なのに中央競馬開催の怪

          福永祐一騎手が新規調教師免許試験に合格

          JRAは12月8日、2023年度の新規調教師免許試験の合格者7人を発表しました。 その中には、JRA歴代4位の通算2613勝、内G1は34勝を挙げている福永祐一騎手の名前もありました。 福永祐一騎手は1976年12月9日生まれ、滋賀県出身で明日9日で46歳の誕生日を迎えます。 父は「天才」と呼ばれた福永洋一元騎手。 幼少時はサッカー少年でしたが、後に騎手を志し、2回目の受験となった競馬学校騎手課程12期生の入学試験に合格。 同期には和田竜二騎手を始め、女性騎手3人がいること

          福永祐一騎手が新規調教師免許試験に合格

          ドバイで日本調教馬が5勝を挙げる夜

          現地時間3月26日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにあるメイダン競馬場にて、ドバイミーティング諸競走が行われました。 2Rのダート1600mのG2ゴドルフィンマイルは、バスラットレオン(Bathrat Leon)が道中ハナを奪い、最後の直線でも粘り通して1馬身1/4差を付けて逃げ切り、昨年のG2ニュージーランドトロフィー以来の重賞2勝目。 坂井瑠星騎手は2016年のデビューから積極的に海外遠征を繰り返しており、7年目で海外重賞初制覇です。 ソリストサンダーは4着、フ

          ドバイで日本調教馬が5勝を挙げる夜

          わたしが選ぶ2021年中央競馬グレード別ベストレース

          2021年も中央競馬の全レースが終了しました。 今年もわたしが独断で決定したグレード別のベストレースを紹介します。 【G1ベストレース】 1位:ジャパンカップ/コントレイル 福永祐一騎手 2位:皐月賞/エフフォーリア 横山武史騎手 3位:日本ダービー/シャフリヤール 福永祐一騎手 4位:朝日杯フューチュリティステークス/ドウデュース 武豊騎手 5位:天皇賞(秋)/エフフォーリア 横山武史騎手 G1だけでもベスト5を選ぶのに難儀しましたが、昨年2020年のG1ベスト5は全て

          わたしが選ぶ2021年中央競馬グレード別ベストレース

          ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの矢作芳人厩舎牝馬2頭がブリーダーズカップ制覇

          現地時間11月5日と6日に、アメリカ合衆国カリフォルニア州のデルマー競馬場にてブリーダーズカップが行われました。 ブリーダーズカップは、アメリカ競馬の年間の総決算ともいえるビッグイベントで、5日には2歳馬のチャンピオンを決めるG1が、6日には3歳以上の古馬のチャンピオンを決めるG1がそれぞれ各カテゴリーで行われました。 6日に行われた牝馬限定の芝2200mのG1、ブリーダーズカップフィリー&メアターフは、川田将雅騎手騎乗のラヴズオンリーユー(Loves Only You)が

          ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの矢作芳人厩舎牝馬2頭がブリーダーズカップ制覇

          大塚海渡騎手の木村哲也調教師への民事裁判が和解成立

          過去にも記事にした、大塚海渡騎手がかつての師匠だった木村哲也調教師からパワハラや暴行を受けたとして、木村師に損害賠償請求をしていた民事訴訟が、10月8日に水戸地方裁判所土浦支部にて和解が成立しました。 調教見学中だった大塚騎手を木村師が引き摺り出し、頭を叩いたこと(これだけでも立派な暴力)を詫びると共に、和解金として80万円を支払うことを、大塚騎手の代理人弁護士が明らかにしています。 大塚騎手によると、和解金80万円は競馬サークル、スポーツ界のみならず、世間から暴行や暴言が

          大塚海渡騎手の木村哲也調教師への民事裁判が和解成立

          近頃注目される競馬学校騎手課程27期生

          6月20日に阪神競馬場にてG3マーメイドステークスが行われ、藤懸貴志騎手騎乗の単勝10番人気のシャムロックヒルが逃げ切り、重賞初制覇を果たしました。 騎乗していた藤懸騎手にとっても2011年のデビューから11年目での重賞初制覇となりました。 藤懸貴志(ふじかけたかし)騎手は、1993年2月25日生まれ、長野県木曽郡大桑村出身の28歳。 大桑村は長野県の南西部にある人口約3500人ほどの小さな村です。 2011年3月に栗東:平田修厩舎所属としてデビューし、同年8月20日の小倉

          近頃注目される競馬学校騎手課程27期生

          藤原英昭厩舎と福永祐一騎手の特別な関係

          5月30日に東京競馬場で行われたG1第88回東京優駿(日本ダービー)で、福永祐一騎手が騎乗したシャフリヤールが優勝しました。 この馬を管理する藤原英昭調教師は、2010年のエイシンフラッシュ以来2度目の日本ダービー優勝です。 藤原英昭調教師は1965年6月29日生まれ、滋賀県出身の55歳。 同志社大学在学中は馬術部に所属し、卒業後に競馬界に入り、1989年から2000年2月まで栗東:星川薫厩舎の調教助手を経て、2000年に調教師免許を取得。 翌年2001年3月に35歳で厩舎

          藤原英昭厩舎と福永祐一騎手の特別な関係

          22歳での日本ダービー制覇を目指す横山武史騎手

          G1第88回東京優駿(日本ダービー)が、5月30日に東京競馬場で行われます。 今年の日本ダービーの最大の注目は、無敗で皐月賞を優勝したエフフォーリアが2冠を達成するかどうかでしょう。 そのエフフォーリアにデビュー以来一貫して騎乗しているのが、現在22歳の横山武史(よこやまたけし)騎手です。 横山武史騎手は1998年12月22日生まれ、茨城県出身の22歳。 祖父は横山富雄氏(1940-2009)、父は横山典弘騎手、伯父は元騎手で現在は競馬学校教官の横山賀一氏、長兄は横山和生騎

          22歳での日本ダービー制覇を目指す横山武史騎手

          復帰まで1年以上かかろうと北村友一騎手の復帰の意志に泣ける

          5月2日の阪神競馬2Rで落馬し、椎体骨折と右肩甲骨骨折の重傷を負っていた北村友一騎手ですが、復帰まで1年以上かかる見通しであることが報じられました。 北村友一騎手本人によると、背骨が8本も折れており、普通に歩けるようになるまでかなりの時間を要するとのこと。 このニュースを受けて、わたしは、 1年もかかるというのなら、潔く引退をした方が今後のためだ。 先が遠い中でリハビリをしても辛いだけだし。 とnetkeibaにコメントを書き込みました。 それだけでは済まず、数多のコメ

          復帰まで1年以上かかろうと北村友一騎手の復帰の意志に泣ける