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筆文字の極意

 みなさん、おはようございます!

 みなさんは、お習字って習っていましたか? 私は小学校の授業で習ったくらいです。特に、お正月の書き初め、冬休みに100枚書いて提出する宿題が、とにかく辛かったです。それだけ書くのに、全然上手くもならないし、よく書けたと思ったら、名前を書くときに失敗したりと、あまり良い思い出がありません。

言葉のチョイスに困難を極める

 先日、向後先生主催の白州ゼミに参加してきました。今回のアクティビティは「ちょっと遅めの書き初め」。お題は今年の標語、それも自分の心の奥底にひそむネガティブな物、でした。
 参加者は、ネガティブをポジティブにとらえるトレーニングを積んでいる人ばかりなので、ネタ出しには苦戦しました。きっとみんな、七転八倒を、七転び八起き、ってしちゃうでしょ?

心の深淵を覗く・・・

 いくつか、ネガティブな言葉を検索で探そうとするのですが、どれもこれもピンとこず。四面楚歌、不渡手形、夏炉冬扇。絶望的っぽいフレーズなだけじゃダメだし、画数が多けりゃいいってもんじゃない。そんな気がしてきました。
 そこで、私は私なりのネガティブさを見つけることにしました。普段、わざわざ探さない、私を困難に引き摺り込む言葉を掘り下げていく作業は、自分自身と向き合う良い機会になったかもしれません。

ダメな自分も愛嬌

 というわけで、こういうフレーズを書きました。

「空焚き」 ガスコンロのお鍋でやりがち、危険
「うっかり八兵衛」 心の中に住んでるトラブルメーカー
「弁当を忘れる」 1日お通夜モードになるやつ

 書いたら、面白かったです。何枚でもかけました。さらに没になったものも何作品かあります。
 「これを書こう」と目的を強く持って書くと、上手い下手はともかく、書いた文字に愛着が湧きました。墨が付きすぎて水溜りみたいになったり、かすれたり、はらいがシュッとならなかったりしますが、「悪くないねぇ」という仕上がりになったと思います。

 自分が選んだフレーズを書いてこれだけ楽しいなら、小学校のお習字はどんどん好きな言葉を書かせればいいのにと思いました。あ、そうすると評価はしづらくなるのか・・・。

もっと自由に、もっと楽しく

 お習字は、字を書く練習であると同時に、自分と向き合う時間でもあると思いました。そこで、あえてネガティブな言葉と向き合い、それを文字として表現することで、新たな発見があるかもしれません。
 自由に言葉を選んで、書くお習字は、きっと楽しいものになるはずです。綺麗な文字を書くことにも憧れますが、まず書くこと楽しむのもいいかも?と思い始めました。

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