長男がバスケをはじめた①
小学2年の息子がバスケをはじめた。
3年ほど通った体操教室を辞めたいというので
「やめるのはいいけど、どうかなあ。なんか代わりにやりたいことはないかい?」
と訊いてみたら
「ない」
「そうかぁ。でも友だちはどんな習い事をしてる?なんか新しいこと、やってみたらどうかな?」
と食い下がると
「○○君はバスケやってるんだって」
「じゃあ一回、体験だけでも行ってみたら?体操教室より面白いかもよ」
ということで体験に行ってみた。
場所は駅前のゴールドジム。僕の人生でゴールドジムの敷居をまたぐことになるとは思わなかった。
息子のバスケスクールのクラスは15人くらいの児童がいて、上手い子はかなり上手いようだ。
大丈夫かなあ、
でも誰でも最初は初心者なわけで。
とりあえず練習が始まるまでの自由時間に息子はシュートをうってみた。1本目、はずれた。2本目、リングには当たったが、はずれた。3本目、入った。
「おお!」
小さく叫んだのは息子でなく、私。
結局、3分くらいの自由時間の間に息子は3本のシュートを決めた。
やるやんけ!
その日の練習は、ドリブルとかパスとか。
初体験にしては思ったよりできてたし、保育園時代の仲良い友だちがいたこともあって楽しそうにしていたので、一安心。場の空気に臆してる様子でもなかった。
ただ最後のミニゲームでは、どう動いていいかわからないようだった。
小学生はどうすればいいかわからずにぼーっと立ってる新入りにパスを出してあげるような気配りはしない。4分間のミニゲームの間、ほとんどボールに触れなかった。
「どうだった?」
「楽しかった」
「来週も行ってみる?」
「うん」
「じゃ、申し込むな」
「うん」
やってみる気持ちになってくれてうれしい。
たぶんあの練習前の3本のシュートが、息子がバスケをやる気になった理由だったと思う。
素晴らしい3本だった。
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