わたしは、こうして、プログラマーになれました!■清掃業から転職
学生時代、少しだけクラシックギターに夢中になったぐらいで、勉強の方はさっぱりでした。
試験前は、さすがに勉強しました。そんな時、ちょっと面白いな、と感じた事もありました。
その感じを大切に持っていたら、少しは学問をしたかもしれません。
4年になりました。就職活動が嫌でした。
何を考えたのか、何を目指したのか、その頃、ビルの清掃のアルバイトをしていました。
その会社に誘われるままに就職してしまいました。
汗を流して働く事に、少し満足感がありました。
しかし、それも、初めのうちだけでした。
二十歳過ぎの青年が、箒と塵取りを持って、専門学校の玄関を掃除しているのです。
ある日、その姿に、惨めさを強く感じるようになってしまいました。
だから、いつもより早く出社して、掃除して、学生が来る頃には、終わらせるようにしました。
父が、私の姿を見てしまいました。惨めな気持ちになったそうです。
父の勧めもあり、また、私も、人生を諦めはじめていた事もあり、清掃会社を退職しました。
専門学校に入ろうと思いました。
電子計算機の専門学校に願書を出しに行きました。
その時、受け付けの女性が、
「何でもっと早く来なかったの?あなたが希望する学科は、もう定員いっぱいよ。どうする?マイコン学科ならまだ空いているけど。情報処理試験向きじゃないわよ」
わたしは、情報処理試験を受けようと思っていました。資格を取れば、なんとかなるんじゃないかと。
仕方ないので、マイコン学科に願書を出しました。願書料に1万円払いました。
とても惨めな気持ちで帰りました。
そこ頃は、プログラマーの需要が多く、未経験でも雇ってくれる会社がありました。
兄の知り合いに、小さなソフトウェア開発会社の社長さんがいました。
面接を受けました。
心理テストみたいなものをやらされました。
性格に少し難があるそうですが、入社出来ました。
専門学校には2度と行きませんでした。
ライドオンタイム!
この歌が強く心を揺さぶりました。
一人前のプログラマーになるまでには、
まだまだいろいろありました。