「伝説の美容家」と私の好きな彫刻家
「伝説の美容家」小林照子先生の出版記念オンライントークイベントに参加しました。
小林照子×田島享央己「こんな時代だからやりたいことをやって食べていくこと」『なりたいようになりなさい』(日本実業出版社)刊行記念
小林照子先生、素晴らしい経歴とお人柄の方でした。教え子さんも、ご著書もたくさん。
ですが、なんと私これまでお名前を存じ上げず……実は参加の目的はこちらでした。
私、田島享央己さんのお彫刻が大好きなんです。
はい、可愛い。
初めてタコピエタに出会ったのはTwitter。(そればっか)
ピエタ自体は言わずと知れた宗教美術のモチーフですが、初めてこのシリーズを見た時は膝から崩れ落ちそうになりました。この安らかな脱力感、最高じゃないですか?オモシロ彫刻と見せかけて、よく見ると、慈しみとか深い喪失感とかを、、、感じたり感じなかったり。
とにかく大好きなんです。
それ以降。
2018年の「新制作展」にイカピエタが出展されると聞いては、新国立美術館へ走って四方八方から眺め。(トップ画はその時に撮影)
個展と聞けば日本橋三越へ走って、田島先生ご本人からサイン入りポストカードと、記念品の木っ端(お彫刻用の樟(クスノキ)の破片)をGET。
その日本橋三越では、ピエタのシリーズが惜しげもなく展示されていて、その気になれば買うこともできましたが、あいにく連れて帰ることはできませんでした。私の財力よ。。
(本なら買えますよ。)
さて。そんな経緯で参加したこのイベントでしたが、今この時期に、照子先生のお話を伺えてとても良かったです。
田島先生が「撮影、録音、書き起こしNG」と仰ってるのを尊重して、照子先生のお話されていた印象的なエピソードだけ箇条書き。
(※以下、あくまで私の記憶&メモベースです)
■「照子先生の、才能を引き出し育てる力には定評があり…」と司会の方が仰っていました。
田島先生が「シドロモドロお彫刻教室」を立ち上げるきっかけを作り、「教える」という才能を引き出したのも照子先生なのだそう。
■照子先生いわく「教えた相手が、自分よりもうまくなることが嬉しいと思う人は、教えることに向いている」と。
■美容の仕事をする中で抱いた「今この瞬間を切り取りたい」という発想から、彫刻に関心を向けた。
…彫刻の彩色や加工が、化粧品への新しい発想にもなったそうです。(それがきっかけの新商品も!)
⇒たしかに、どちらも立体造形のフィールドだな、というのは新鮮な気付きでした。
■「夢がない」「夢を諦めないコツは」という質問に対しては…
「夢がなくても大丈夫。強い信念がなくても、やっていれば結果が表れる。私に与えられた仕事は自分の夢と直接通じてはいなかったけれど、その仕事に自分の夢を乗せていった」とのこと。
お二方は「積極的な受け身」とも表現していました。
⇒オンラインBarの話に通じるところがある…🍷
■「夢」に向かって進むのを迷うのは、「普通」を基準にしているから。"普通、こんな夢を追って生きていけない…"など。しかし実際は"普通"なんてものはない。やればいい。
■「不安や妬み、負の感情との付き合い方」という質問については…
「不安や妬み、負の感情も生きるエネルギー。心が晴れている必要はない。色んな感情が心に起こった時、「今に見ていろ」と思い、口にしていると、それをバネにすることができた」と。
そして、締めくくりのご挨拶では「今までの延長戦はない。変わっていく世の中を面白がってみること」というお話をなさっていました。
…………
感想とかじゃないですね、言葉をそのまま噛みしめたい。
好きな人を辿った先で、また新たな素敵な人に出会えるって最高です。また読みたい本が増えてしまった。
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