【第2話】品種選びは始めの一歩
おはようございますコンฅ^•ﻌ•^ฅコン
紅葉の時期 もみじ かくなりましたね。行くなら早目に行 こうよう。(ダジャレ)
きつねでございます。
おふざけ終了。
ワインに一番大切な品種の話がまだなので、今日はその話。
ワインは皆様ご存知、ブドウから作られるの で す が、
ブドウにも種類があります。
まず生食用とワイン用の区別。
お馴染み巨峰やシャインマスカットからもワインは作れます。
あくまで作れるだけ。
まともなワインには遠く及びません。
まともなワインに使われる品種は何が違うか?
まず糖分。巨峰やシャインが20%前後に対し、ワイン作りには少なくとも23%、できれば25%以上欲しい。
と言っても製造工程で補糖するなら大した問題じゃないですが。
それより問題になるのが酸度。
ワイン用品種は酸がしっかりした物が多いです。
生食に適した酸度だとボケたワインになります。
で、ワイン用品種にも色々あります。
・ヨーロッパ系
カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワール、シャルドネ等の有名どころは全部これ。海外でワインに利用されるのはほぼヨーロッパ種。
多湿や病気に弱く、日本では工夫が必要です。
・アメリカ系
フォクシーフレーバーと云う特有の香りがあり、ワインには不向きと言われています。まあ個性と言えばそれまでですが。
ちなみに純粋なアメリカ種はまず栽培されていません。
日本に多いのはヨーロッパの血が濃いアメリカ系雑種。マスカット・ベーリーAが人気ですね。
・東アジア系
日本の在来種。ヤマブドウやエビヅルを始め、変わり種なら半常緑四季成りのリュウキュウガネブ等も。
強い酸と濃い色素、豊富な機能性成分が特徴。良くも悪くも個性が強い。
このグループに特有の形質として、雌雄異株のため、結実にはオスメス両方植えなければなりません。
以上を踏まえた上できつねの主観。
アメリカ系ヨーロッパ系に頼っていては日本ワインの未来は暗いと思います。
かといってヤマブドウ系統も現時点では難が多い。
そこで思っているのが、
ヤマブドウ系とヨーロッパ系の交配を作る方法。
ヨーロッパ系のワインの質とヤマブドウ系の育てやすさや個性を併せ持つ品種を作ってしまえば良いのです。
既に香川大学はリュウキュウガネブとマスカットの交配を生み出していますし、岡山県は固有種シラガブドウとマスカットの雑種を作る研究を進めています。
きつねが目を付けたのは、東海以西の山野に自生するアマヅル(オトコブドウ)。
小粒ながら甘味が強く、素質は十分。
更に蔓からは糖分を含む樹液が採れる(この話について詳しくは後日)。
という訳で、現在はアマヅルの優良系統を探索中。
きつねでしたコンฅ^•ﻌ•^ฅコン