子供の髪を切る際に大事にしていること【カガラシュン】
自分は小学生までは床屋に行ってました。
歩いて5分位のとこに内藤というどこにでもありそうなバーバー。今でも鮮明に覚えてます。
3年ほど前に帰省した時近くを通りかかった際にまだ昔のままのなりで存在してたのがとても懐かしくて一瞬タイムスリップしたような気分にさせてくれました。
一番記憶に残ってるのはタバコ臭いおっさん理容師の存在とカットの料金が1000円でしかも帰りに100円をくれるサービス。
その100円でよく駄菓子を買ったりガチャガチャしたり髪型というよりはそれが楽しみで髪を切りに行ってましたね。
もちろん髪型の楽しさとか当時は微塵もかんじてませんでした。当たり前ですよね。何がええかとかわからないんですよ。
自分がいざ美容師の立場になって思うことは、子供がやりたいことを形にしたいと思うようになりました。それはデザイン以前に。
親御さんにどんだけ頼まれても、子供が髪を切りたくないとか、じっとしていたくないとか、このおっさん嫌いというのなら僕は髪を切りたくありません。
もちろん髪型のオーダーをしてくる子は少ないので親御さんと相談しながらではあるのでが、意思があるならそれを表現したいなと。
できるだけ、一人の人間として対等にコミュニケーションを取りたいと思ってます。それは大人も子供関係なくいえますが。
そして美容室って楽しいところじゃないか!また行ってみたい!と、自分自身で美容室の楽しさを徐々に体験し髪型にも興味を持っていってもらえればと考えてます。
よく大人になりなさいとか言いますが、なる必要があるのかな?って思ってしまいます。
もちろん成長して大人になるというのはいい意味でもあるはずですが、周りの言うことだけになり自分の考えを持たずに生きるのはもったいない。
自分のやりたいことをやってええねんで。好きに表現してくれ。たとえ人と違ったとしても。世の中甘くないのでなかなかそれだけで生きていくのは難しいですが、基本的な自然の摂理やと思ってます。
子供に限らずですが、僕に髪型を任せてくれる人たちと関わり合うことで互いの人生をより豊かにしていきたいです。
子供育てたことないやつが子供のこと語ってますわ。でも子供ってみんなで育てるもんじゃないかなと思っています。
そのためにはまず自分が自分らしくあり、誰よりも自由に楽しく美容師を、はたまた人生を謳歌しなくてはなりませんね。
子供のピュアな感性はとても面白く、自分自身童心を忘れずにやりたいことをやる。という信条のもと美容師をやっていきたいと思ってます。
カガラシュン