更地への思い
先日、劇団サードステージの舞台
『アカシアの雨が降る時』を観に行きました。
とても素晴らしくて、いまの自分の想いと共鳴する内容でした。
本編とは少し離れますが
入場の際に受け取った、
パンフレットや色とりどりのチラシの中に
鴻上尚史さんの
手書きのご挨拶文が入っていました。
正確には手書きのコピーですが、
その文字の表情と文章の内容に感動し、
いまも時々読んでいます。
内容の詳細にはあえて触れませんが
自分の手元に書き溜めている詩の中に、
少しだけ近い内容のものがあったので
尊敬と感謝を込めて、
ここに掲載いたします。
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さら地
いつも通りかかっていたのに
いつの間にかと感じてしまう
更地をみるといつも思う
この場所、何屋さんだっけ
なんにも無いと 広く感じて
元の姿が思い出せない
それでも自分の生まれた家は
今も隅まで覚えてる
8人で、暮らしていた
家族がみんなで住んでいた
お湯が熱すぎるお風呂場
松ヤニの出る奥の柱
夏も寒くて急な階段
いまは更地
生まれ変わると思えばいい?
足もとの砂に
話しかけた