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【コンビニのない町に移住した女子大生】#7 1218 サライは免許取得の夢を見るか?


西和賀に「帰る」と言える温度

こんなぶっ飛んだ場所は閉鎖的で当たり前だと思っていた、下手したら錦秋湖に埋められるんじゃないかと半分本気で思っていた9月の森木に、西和賀の包容力を甘く見るなと言いたい。早いもので帰京まであと10日。

「3ヶ月おきくらいに来てほしい」
「嫁っこさ来てけろ」
「いったん東京で働いたあと役場に就職したらいいんじゃない?」
「なんで東京行っちゃうの?」
「孫みたいなもんだから」「うちの娘だから」

単純な人間なので全部字面通り受け取っております。
こんな言われることないよ、、本当に。どこの馬の骨かもわからない大学生を歓迎してくれて、仲間に入れてくれて、一緒に考えてくれて、親身になってくれることが本当に嬉しい。し、故郷と言える故郷がない私にとって、こんなに親密に人と触れ合う機会は貴重でかけがえのないものだな、としみじみしてしまう。

西和賀の人たちが、久しぶりと言わないくらいの頻度で帰ってくるし、その度に新たな人間を魔境ニシワガに引きずり込みたいと思っている。

足がないということ

西和賀において車は生命線、運転は歩行、免許は人権である。
南北は50km、お出かけバスは2~3時間に1本、冬は吹雪が日常。
『西和賀に来たいけど車がない』というのは『電車乗りたいけどSuica作ってない』くらい『論外』。そうなんです、わかってなかったんです。

ありとあらゆる人の助手席に乗せてもらったし、ありとあらゆる人に川尻の方まで来ていただいた3ヶ月でした。中には沢内の方から20kmくらいかけて迎えに来てくださる方もいて、本当に本当にありがとうございます。私のために時間を割いていただけるのが本当にありがたい話で、というか私と一緒になんらかの企画をするためには強制的にそうせざるを得ないというか、、、本当にもう感謝of感謝です、

某tじんばらに「西和賀で車なくても生活できるか検証してよ」とか言われましたが、ここで回答します。「無理です」
西和賀の皆さんが超絶親切かつ協力的であるから成り立つ話で、3ヶ月を超えるとみなさんの善意の海に申し訳なさで溺れて窒息するので無理です。

何もかもが嫌になって西和賀に移住するときは手始めに免許を取るので、東京の友達は森木がドライビングスクールに通い始めたら察してください。

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