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【コンビニのない町に移住した女子大生】#4 1107 初雪が降るかもしれない!日
昨日、図書館の利用者さんからさるなしと大根の漬物をいただいた。今日はお団子を。おすそわけ文化、新鮮で温かくて大好きになってしまう。
最近、よく眠れてないんですよね
「移住して1ヶ月だけど、なんか不便とかある?」
「友達がいないのはきついですね、東京にいた頃は週2〜3回くらいご飯行ったり飲み会したりしてたから。あとは最近よく眠れてないんですよね」
「そうなの?」
「やっぱり布団が違うからなのかな、朝6時半には目が覚めちゃって」
「何時に寝てんの?」
「10時半くらいですかね、大概寝落ちですけど」
「8時間寝てるじゃん」
「はっ(何かに気づく音)」
1日のエネルギーを使い果たすという本来の人間らしい生活ができるようになった、らしい。私がいちばんビビっている。今までは2〜3時まで起きてたから寝坊してたんだ。
西和賀では、駅前の飲食店は16時くらいにシャッターを下げる。18時になるとメイン(?)ストリートにすら誰もいなくなり、20時をすぎるとただでさえ少ない車通りがさらに少なくなる。電灯が開発される前の世界線を生きている。
「人文学とキャリア形成」が並列になる違和感
うちの大学の講義名です。文学部の2年生向けの必修。文学部卒の先輩たちが文学や芸術に関わったり関わらなかったりする仕事に就いた経緯とキャリア形成について教えてくれるやつ。
大学の学部を決めるとき、日本語学ができるか否かで決めた。私は自分が興味のある学問_人文学_をするために大学に来ている。だったとしたら学んでいる内容がキャリア形成に直結する必要はなくない?!大学っていつから就活予備校になったんでしたっけ。
その意味で講義名は正しい。人文学「からの」キャリア形成とかだったら殴ってしまう。人文学とキャリア形成って別物ですもんね?その上、就活に必要なのはガクチカで、学問とは掠らないタイプのものが例としてよく挙げられている。
大学:人文学を学ぶ
大学後の進路:キャリア形成の意識が必要
大学後の進路を決めるのに必要なもの:ガクチカ
=大学でやること=学問+ガクチカづくり+キャリアを考えること
人文学をキャリアに結びつけようとすること自体が難しい、その中でサンプルを見せてくれている。ということか。受講し終わってから趣旨を理解。
私は地元をどう愛するのか
「なぜ西和賀に来たのか」をたくさん聞かれたし、聞いた1ヶ月だった。自然が豊かで美しいから、温泉が好きだから、人が優しいから、食べ物が美味しいから、都会と違って人が少なく静かだから。褒め言葉をすらすらと言うのは町を訪れた人だけではない。町民のみなさんも「なんもないところだけど、」を枕詞にしつつ西和賀という町の良さを語る。
東京にある自分の地元は好きだ。程よく自然があって程よく栄えていて人間が優しい。ここに住み続けたいと思わせてくれる街。
でも自分の主張は、西和賀の良さを語る西和賀町民の熱量とは比べ物にならない。きっと自分の地元をよく知っていないから、まだ足を踏み入れたことのない土地がたくさんあるから、たくさんの良さを見逃しているのだと思う。
この期間でたくさん西和賀に触れること、西和賀に住む人と交流すること、西和賀が好きな人と話すことで、地元を愛する方法論を持ち帰ることを企んでいる。