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へば熊野

果たして何度目だろうか

寒い寒い

を繰り返し

手を擦り合わせながら

堪え忍ぶのは。

修行せよ。

ということなのだろうか。

呼ばれないと辿り着けない神社

私は今、

玉置神社を目指し

歩いていた。

30分ほどかけて

到着した。

雪が残っていて

車で行くのは

諦めたのである。


玉置神社の鳥居をくぐると

せっかく登ってきたのに

どんどん降っていく。

少し悲しい

気持ちになる。

今まで頑張って登ってきたのは

何だったんだ。

注意して進んで行くと

山肌に急に

社殿が現れた。

斜面のすごいところに

建てたなと

信仰心に感心する。

こんな山奥に

しかも雪景色だからか


厳かな雰囲気が

さらに増して感じられる。

神様に呼ばれないと

たどり着けないらしい。

無事にたどり着けて

本当によかった。

ただ、これから帰りだ。

雪道を降っていく

ということ。

最大限の注意を払おう。

台無しにならぬよう。

冷えきった身体を

暖めるため

帰る途中

温泉に寄った。

湯元山荘 湯ノ口温泉だ。

ここにたどり着くのにも



山間の狭い道を走る。

熊野に平地はないようだ。

だからこそ

自然が残り、温泉があり

魅力的なのだろうが。


身体も暖まり

リフレッシュできた。

このままホテルに帰ると

そのまま寝てしまうので

晩ご飯を済ませる。

でかいトトロがいるお店だ。

だいぶ火照っていたので

冷たいうどんを食べる。

こたつでアイスを食べるような

ひんやり感を楽しむ。

この選択が

後悔することになるのだが…

最終日?


翌朝。

日の出を撮影しに早起き。

今日は日中遊んで

夕方に出発。

夜の間に

混雑を避けて

帰る予定だ。

だが、

身体が重い。

そういえば

昨日の夜から

そうだった。

布団にくるまって

寝れば治るだろうと

思っていたが…

疲労が限界に

来ているのかもしれない。

そうは言っても

熊野三山の内

熊野速玉大社はまだ行ってない。

参拝しないわけにはいかぬ。

神倉神社も行きたい。

出かけたらテンション上がって

大丈夫になるだろう。

そう信じて出発した。


熊野速玉大社

熊野速玉大社は

成人式の前撮りだろう。

そんな写真撮影をしていた。

それだけきれいな神社だった。




神倉神社は

鳥居をくぐってすぐの

急な石段がやばい。

もはや壁に見える。

アトラクションと考えると

めちゃくちゃ楽しい。

それに

御神体の大きな岩からの

眺めも良かった。

焼肉まつり

ここまでなんとか観光したが

疲労が限界を迎えていた。

どうにか元気を出すため

焼肉を食べることにする。

肉は元気の源だ。

たぶん。

熊野牛は柔らかくて

美味しかった。


午後、荷物をまとめ

ホテルを出る。

しかし、まだ観光は続く。

帰る途中の

花の窟神社だ。

イザナミノミコトが祀られている。

山と海の狭間で

不思議な雰囲気があった。


http://www.hananoiwaya.jp

夕方、

まだ三重県。

目的地は違えど

みんなも帰るのだろう

やはり渋滞していた。

できるだけ近付いておきたかったが

諦めも大事だ。

しかも、疲労困憊だ。

これから長く続く道のりのために

エネルギー補給と

休息が必要だ。

ということで

本日、2回目の焼肉。

肉は元気の源だ。

たぶん。

お腹を満たし

2時間ほど爆睡する。

しかし、

身体が重い。

さすがに厳しい

日程だったか。

熊野を2泊5日。

長いようで

あっという間だった。

しかし、なんとも残念な

旅の最後だ。

両手と右足しか使わないのに

ひいこら言いながら

旅を締め括るため

全身全霊で

家に向かう姿があった…

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