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2024/5 東北旅行記 ep2:ちらし寿司という完全犯罪
前回のあらすじ
初日から食い過ぎでは?
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本編
●ちらし寿司という完全犯罪
初日から食いまくって飛ばしすぎた感もあったが、一晩明けるとしっかり空腹を覚える。人間というのは恐ろしいものである。もっと恐ろしいのは動物たちである。私は猫と亀を飼っているが、この人(?)たちはいっくらメシを出し続けても基本的に食い続ける。野生の本能というやつか、食べられるうちに食べておかないと、次いつありつけるかわからん、そんな感じなのだろうか。まあそんなことエラソーに言ったけど自分も大差ないか。
余談終了。宿にダイワロイネットホテルを選んだのは、清潔性やアクセスももちろん、朝食が良さげだったからである。同ホテルの公式サイトによると、朝食は次のような売りがある。すなわち、海鮮たっぷりのちらし寿司にゴロっと牛たんが入ったカレー。さらに笹かまなど。
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基本的に、賃貸物件やホテルの写真は信用できない。見栄えをとにかく良くしておいて、人が来たもん勝ちだから。特にホテルの朝食なんて、サイトではええ塩梅の写真があるのに行ったらガッカリ、なんてことは多々ある。意味不明なくらい皮をかぶったウインナー、足の親指程度の魚の切り身、100万時間くらい煮込んで具材がなくなったのかと思わせる素カレーなど、経験したことのある人は多いだろう。
特にこのホテルが一丁目一番地に売り出しているちらし寿司なんてのは要注意の塊である。「寿司」というからには、こちらは海鮮を当然に期待する。しかし、そこに「ちらし」が付くだけでリスクは数倍に跳ね上がる。なぜなら、コメの上に適当なものを散らしておけばちらし寿司と言い張れるからである。
例えば朝、家を出るときにおとんorおかんが「今晩は寿司である」と祝言を挙げて、ウキウキと帰ってきて出てきたのがちらし寿司、さらにそれが錦糸たまご、煮しいたけなどで誤魔化したものだったらどう思うか。そんなこと、もはや完全犯罪といっていい所業だと私は考える。
でも、である。このホテルは単なる「ちらし寿司」ではない。「海鮮ちらし寿司」と、もう勝手に自滅している。自分の首を絞めている。いうならば勝ち確。さあウキウキして食堂に向かおう。
●「海鮮ちらし寿司」審判の時
食堂に着いてぐるり、とりあえず食いたいものを集めた。
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問題のちらし寿司は、皿の右上。うーん、これはどうなの? 陳列台の寿司桶を見たとき、私は「だめだこりゃ」と思った。ただ、目を凝らすと海老にまぐろ、とびっこなど、細切れではあるが結構海鮮が入っている。まあ、良いでしょう。というか、結構良いよこれ。うまい。
牛たんカレーなるものも、それなりに塊の肉が入っている。あとはほうじ茶だしなんてのもあり、茶漬けにしても良し、だしのみ嗜むのも良し、コンパクトな品目数ながら、結構よかった。
●ヤリスでなくルーミー
腹ごなしを終えて、今日は山形へ。ホテル近辺にレンタカーを借りに行く。ちなみにホテルのすぐ近くには小規模な朝市があった。もう8時ごろということもあり、ピークは過ぎていたけど。
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レンタカーはこだわりがなく、いつも最も安いところを選んでいる。するとトヨタレンタカーになることが多く、その中で安いクラスとなるとヤリスが多い。今回もそうだろうと思っていたので、受け付けを終えて外に出たらルーミーで驚いた。
乗り込んでさらに驚いた。なにこれ。コックピット感がすごすぎる。私の愛車は世界最高級クラスSUVのCX-30である。それと比較して、内装が、言葉を選べばシンプル、いや無機質すぎる。あとスピーカーが後席にあるのか聞こえが悪い。なんかカーナビのアナウンスがバスの車内アナウンスみたいな聴こえ方をする。
もちろん良い点もある。ダッシュボードがフロントガラスに向かってかなり広い、すなわちフロントガラスが体感的にかなり前にあるため、前方の視界が広い。窓ガラスが大きいため、後方視認性も高い。加えて、ハンドルが軽く小回りもそれなりに効く。
新聞ばりの両論併記をしてしまった。これから5日間、旅をともにする仲間である。よろしく、ルーミー。実は昔、クルマを買おうと考え始めたころにちょっと検討したことがあったよ。
今回はここまで。次回は山形へ。