2024/2 バンコク旅行記 ep9:ルートビア美味しい! 一番好きなビールです!
前回までのあらすじ
トゥクトゥクサイコー!
バックナンバー(直近3回分)
本編
ハイラックスのタクシー
新しい朝が来た。今日も今日とて朝食ビュッフェ。前日よりも和食が多い。うどんやらおでんやら。どんなもんじゃいと食べたところ、フツーにうまい。
ザボンなる高級柑橘もあり、味わう。グレープフルーツのような瑞々しさと果肉のしっかり感、さらに甘み充分なテイストで、こりゃうまい。
前日にチャトラムーで味わったタイティーが若干クセになったので、テークアウト用にカップに入れてもらう。この日さいしょの目的地は、次の宿である、ザ アテネホテル ア ラグジュアリーコレクションホテル。配車アプリでタクシーを手配すると、ハイラックスが来て笑った。こんな車に乗る機会はめったにない。配車アプリを使うと普段乗れないいろいろな車に乗れて楽しいことを知る。
無事に着いて荷物を預けたら、再出発。商業施設「ターミナル21」へ。初日にMRTは乗ったものの、高架を走るBTSに初めて乗る。MRTは改札にクレジットカードでタッチするとそのまま乗れたが、BTSは違う。改札を通るために、券売機や窓口でカードを買って、それを改札に通す。
各国の都市をテーマにした商業施設「ターミナル21」
ホテル最寄りのプルンチット駅から乗車。改札内にはローソンやら店があり、雰囲気は日本の駅に近いかも。乗り換えなしですぐアソーク駅について、オープンと同時に入店。
ターミナル21は各フロアがさまざまな都市をモチーフにしている。たとえば1Fのテーマはわれらが東京。山手線の各駅をあしらった内装や、相撲取りのオブジェなどがある。その他、ローマ、パリ、ロンドン、イスタンブール、サンフランシスコなど。トイレなどにも趣向が凝らされていた。トイレの清潔感も申し分なく、日本の繁華街にあるファッションビルなどと同レベルだった。
4~5Fはレストランやフードコートが並んでいる。日本の店も多い。フードコートには回転寿司ならぬ回転焼肉を標榜するクレイジーな店もあった。朝食ビュッフェでたらふく食ったので食欲もなく、スルー。写真だけたくさん撮る。
さて、物見を適当にして、地下へ。ちょこちょこお土産を買う。ダイソーとダイソーのまがいものが真隣に立地している一角があった。どういうコンセプトで誘致したのか聞きたい。
サイアム地区をフラフラ
この日は他にも商業施設をぶらぶらがメイン。アソーク駅からサイアム駅にBTSで移動して、どでかい百貨店をハシゴしていく。サイアムパラゴンなる百貨店のラグジュアリーさや活気がすごかった。映画館もあって、ガンダムSEEDの映画をやっている。キラやアスラン、ラクスの吹き替えはどんな声なんだろうか。
また、ここも日本のチェーンが多く、スーパーには「中島水産」という鮮魚店が入っている。そろそろ寿司が恋しいので食おうと思ったが、どうも普通にうまそうなのでやめた。どうせならバンコクナイズされたキワキワの寿司を食いたい。
ビール注文をミスる
他にもいくつかを練り歩き、MBKとかいうショッピングモールのフードコートで昼飯に。スワンナプーム空港にあったフードコートと同様に、事前に現金を払ってQRコードを発行してもらい、そのQRコードで支払う仕組み。いくつもの店が立ち並んでおり、たくさんあるのにどの店もメニューがかぶっていないのがすごい。
選んだのは、ターミナル21に続きカオマンガイと揚げ鶏のあいもり。結局これが一番うまい。それと、ビール。カウンターで注文したところ、あまりに英語がつたなかったのかルートビアを渡されて困った。どう言い返したもんかも分からないのでいったん引き払って、再度「はじめまして!」みたいな顔をして訪問し、しっかりビールを勝ち取った。
カオマンガイはどこで食ってもうまい。決して鶏肉がパサついておらず、しっとり。それが淡白なタイ米と合う。毎度ついてくるスープもいい味。この金額でこんな味、ボリュームのものを食えるのは本当にうらやましい。
とにかく腹を空かせる
満足したのでホテルへ戻って、部屋へ。初日のように結婚記念日を祝うケーキが用意してあった。さっきメシを食ったばかだが親切をむげにはできん。おいしくいただいて、ホテル内のプールへ。
前日のバンコク・マリオット・ホテル・ザ・スリウォンと違い、こちらは泳ぎもより楽しめるプール。結構水深のある部分もあり、ちょっと泳ぐ。浮き輪などもあるので気ままに浮いたりもする。とにかく動かなくては。なぜなら夕食はビュッフェだからだ。1日に2食をビュッフェに費やす奴がいるかね、しかし。
プールもそこそこに、また街へ。朝と同じ位置に、また物乞いがいる。物乞いというか、金乞いというか。歩道橋や道沿いに座して、おそらく金を募っている。こんなに暑いのに熱中症とか大丈夫なのだろうか。とか心配しつつ一銭も落とさない。こういう直接性があるものは払いにくい。「あの人にあげたのだから、この人にも」となってしまう。という言い訳。
プロンポン駅に向かい、エンポリアムとエムクオーティエ、さらに初日にも来たエムスフィアをさまよう。とにかく歩いて腹を空かせねば。ちょっと時間があったので地場のカフェチェーンに入ろうとしたら、19時前でもう店仕舞いとのこと。早い。
幸いにもピーキングはまあまあの状態で、夕食会場であるマリオットマーキス・クイーンズパーク内の「Goji Kitchen+Bar」へ。
ごっついビュッフェ
YouTubeで事前にインプットこそしていたが、このビュッフェはとにかくすごい。熟成肉や海鮮のグリル、ロブスターに刺し身、寿司、さらには牡蠣など筆者の好物がこれでもかとそろっている。
まず牡蠣。タイやフランス、アイルランド産の牡蠣がいくつか並んでいる。足繫く通いすぎて、後半は担当のスタッフさんと目が合うとニヤリとされた。気がする。生食用なのでどれもガツンとくるものはないが、中でもタイ産のものが比較的味が濃く、うまかった。
ステーキは牛や羊、豚などいくつかの種類がある。焼き場の横に肉専用の冷蔵庫があり、熟成肉らしい。牛の赤身が無駄な脂がなく、噛み締めるほどに肉らしい旨みが広がって本当にうまかった。
ここまではあくまで前菜であり、肝心要はやはり寿司である。ビュッフェに寿司があるかないかで、その満足度は天地ほどの違いが生じる。ここの寿司は、まあ及第点かな。刺身サクとしてブリやマグロ、しめさばなどがあるのに、なぜか寿司にマグロがないのは減点。
寿司はいくつかの種類が陳列されており、少なくなるとどんどんと更新されていく。海苔巻きと一度だけ提供されたアジがうまかった。アジと、あとそのうちマグロも追加されるかな? と思って何度も何度も寿司エリアに行ったがついに叶わず。何度もズンズン歩いてきては何も取らずにさっそうと帰る筆者を、板前たちはどう感じただろう。後半は客たちの食欲が満たされてしまったのか寿司が減るペースが落ちたのが痛かった。
このほか、日本産のホタテグリルや注文すると作ってくれるスパゲッティ、あとはタイ風のしゃぶしゃぶもあった。しゃぶしゃぶは赤いスープで結構辛いのかと思いきやそうでもなく、牛豚鳥に野菜も充実しており、ポン酢もあって良かった。網で肉や魚を炭火焼きする担当のアンちゃんの笑顔も良かった。
コンディショニングも良く、結構食えたのではないか。総じて満足度の高いビュッフェであった。帰りしな、夜食用のザボンを地場スーパーで買う。ラグジュアリーなホテルがあり、目抜き通りは比較的整っていながら、少し路地に入ると一気に暗くなって猥雑な雰囲気が広がる。懐の広い街だ。
帰りの電車では、日本人が新橋よろしくほろ酔いで調子のいい感じでワイワイしゃべっていた。あー、今日も食った食った。サクッと風呂に入って泥のように入眠。今回もありがとうございました。残すところ、あと1日です。