見出し画像

2024/8 中欧旅行記 ep13:大都会ウィーンで朝からウイスキー

前回のあらすじ

英語を学ぼう

バックナンバー

本編

●さらばブラチスラバ 鉄道でウィーンへ

1日ではあったがブラチスラバの滞在を終え、この日はウィーンへ。もちろん鉄道である。出発は「Bratislava-Petržalka」駅。ホテル近くのバス停から路線バスを利用する。それにしても朝は涼しいんだよな。これが続けばいいのに、毎日毎日ちゃんと暑くなる。

ホテルの階段
ホテルの外観
ずいぶん年季の入った券売機
いろいろ売っている自販機

バスが時間通り来るか心配だったが、結構な頻度で運行しているし普通に時間通りに来た。到着したBratislava-Petržalka駅は、駅前の施設直結のタワマンがあるなど、結構日本の駅っぽいなと感じる。

鉄道のチケットは事前に買っており、ホームも少ないので問題なかろう。と思っていたのだが、自分の乗るっぽい出発前の車両を見ると、車両によって何だか行先表示が違うような。でも、それっぽい時間に出るのはこいつしかない。

間違いないとは思うのだが、何があるか分からん。うろうろして車両ごとにディスプレイをチェックして行先表示や停車駅・到達予測時刻など確認するものの、10駅分くらいしか表示がなく、ウィーンはさらにその先。乗る車両によってどっかで切り離しがあって破滅するおそれがどうもぬぐえない。

ま、いいか。ブラチスラバからウィーンまでは2時間もない。ミスっても余裕でリカバリーできるだろ。と最後は投げやりになったが、特に問題なく到着して良かった。車内は前日の列車よりもWi-Fiが強固でモリモリ作業しようとしたけど、結構揺れて困った。一本糞モニュメントで知られるブラチスラバロールを食った。うまかった。

●都会すぎやしねえか?!(カゲヤマ)

あっという間にウィーン中央駅へ到着。降り立ってあまりの都会さにたまげた。まず駅がでかく、構内にいろ~んな店がある。ハンガリー、スロバキアとは文字通り格が違う。こりゃすごい。がぜんテンション上がってきた。

なあ、都会すぎやしねえか?!(カゲヤマ)
駅もでっかい

まずは重装備をパージするためにホテルへ。「Boutique Hotel Kolbeck」。中央駅から歩いて5分ほど、トラムの停留所や地下鉄駅も近く、スーパーが目の前にあるなどかなり好立地。運良く既に部屋の用意ができているとのことで早速チェックイン。

しかし運悪くエアコンなし。まあ窓が多いし、開けたら風通しが良くてすぐ涼しくなったので何とかなるだろう。鉄道やバス、トラムに48時間乗り放題のチケットを購入し、街へ繰り出す。

●朝から元気にウイスキー

列車で少々パンを食ったものの、それだけなので腹減った。ブランチがてら入ったのは「Cafe Mozart」。オペラ座のすぐ近くにある店である。店員さんに予約していることを伝えると異様にダンディな声で「Moment」と一言。なんというか、これまでにない格式を感じる。

ザッハトルテで有名なホテルザッハ。混んでるざます。
ガースー黒光りスタバとガースー黒光りハッチバック

しょっぱ系を食いたいが、ここはケーキが有名らしい。てなことでアプフェルシュトゥルーデルのバニラソースがけと、アイリッシュコーヒーを注文。アプフェルシュトゥルーデルってのはまあアップルパイみたいなもん。アイリッシュコーヒーはコーヒーといいつつ酒。ウイスキーベースでコーヒーやら砂糖が入っており、生クリームでフタしている。

生半可な気持ちで頼んだが、朝からウイスキーはきつい。あたたかいアプフェルシュトゥルーデルと何とか流し込む。無難に冷コーあたりでもよかったかもしらん。

アプフェルシュトゥルーデルとやら
朝からウイスキーはこたえる

●伝家の宝刀「行けたら行く」

しょっからいのが俄然ほしくなったので、「世界一うまい」と評判のホットドッグ店へ。オペラ座の横を抜けると、観光ガイドみたいな人に声をかけられる。なぜこの人たちは筆者らが日本人だと分かるのか。アメリカ人とイギリス人、ドイツ人とか見分けられる気がしないの。

どうもコンサートのチケットを販売しているらしく、Google翻訳を巧みに使い、ときおりユーモアも織り交ぜながら営業してくる。クラシックに疎いが妻は詳しいので顔色をうかがったところ、まあそれなりの曲をやるようだ。

日時は明日夜。学生チケットなら安く、身分確認なぞろくすっぽせんしおすすめ、とか言ってたけどそれはどうなのか。興味がないわけではないが、何となく予定を縛られるのもなあと思ってやんわり断ろうとしても、どんどん向こうさんのペースで話が進む。

ここは断固とした態度をとらないといかん。そう思ってもどうもやんわりしちゃう。お互い平行線のまま話が進む。断ったら、この人がかわいそうだ。もしくは、いきなり冷淡な態度になられるのも悲しい。

いやいや、そんなことを考えていたらラチがあかん。心を鬼にして「他に行きたいところもあるし、ちょっと考えてまた行く気になったら戻ってきます」と、日本人の伝家の宝刀「行けたら行く」を発動。これが筆者にできる「断固たる態度」のマックスである。

●「世界一うまい」らしいホットドッグ

件のホットドッグスタンドは「Bitzinger Würstelstand Albertina」。時間によっては混むらしいが、まだ微妙な時間で客足はまばら。もっとも定番とおぼしきメニューを注文するとやる気を感じないながら熟練度を感じるテキパキした手さばきであっという間に完成。ケチャップとマスタードを入れるかどうか選べる。もちろんイエスである。

一般的なホットドッグとはやや異なり、パンの中をくりぬいてソーセージをお包みした見た目。パンはかなりハードで、食い応え十分。ソーセージもパリッとしており、肉汁がはじける。ケチをつけるとしたら、パンの長さとソーセージの長さがあっていないので、最初の数口は工夫しないとソーセージがパンの底へと沈んでしまう。

あと、なぜかケチャップとマスタードをパンに充填してからソーセージをぶっ刺すので、調味料を味わえるのは最後の最後。最後の数口で赤と黄色がスプラッシュする。最後にぶっ濃いケチャップとマスタードの暴力を浴びることになるのは、なんとかならんのか。

まあうまい。世界一かは知らんけど、指折りなことは間違いなかろう。なによりソーセージがうまい。パンもハード系、固め好きなのでベストマッチであった。なおこの店ではソーセージ単体売りもしているようだ。

今回はここまで。次回は王宮やエリーザベト博物館など。


いいなと思ったら応援しよう!