夫婦喧嘩減少の秘策 ”あだ名”をつける
結婚前は一度もケンカしなかったような二人でしたが、子供ができて大変になってからというもの、ケンカが増えました。さて、色々繰り返す中で、実は一番効果的なのではないかという題名の秘策を見つけたので、書いておきます。
あだ名をつけるの真意
まず最初にはっきりしておくと、ここでいうあだ名をつけるとは、相手を可愛く呼ぶことではありません。
相手とのケンカになるパターン、相手のケンカの動き出しの行動傾向やフレーズ、そういう相手に対して自分が感じる嫌な負の感情の起点に対して、明確で端的な名前をつけるということです。
通常、喧嘩後に、お互いのここがわるかったね、次はこうしたいみたいな話し合いが開かれ、そして、互いに謝罪して喧嘩は終わります。しかし、人間はそう変わるものではありません。なので結局は、次回も同じようなパターンで喧嘩に発展します。そこで、あだ名作戦というわけです。最後のここが悪かったよねの話し合いのタイミングで、端的に明確な結論として、あだ名にまで落とし込んで、双方で合意するのです。
例えば、物事を決めるのが遅くて人を待たせる人がいて、それに対して急かすと、不機嫌になって、遅いそっちが悪い!急かすのが悪い!みたいな喧嘩があるとします。この場合、ゆっくりでごめんね。急かしてごめんねみたいな話し合いで仲直りっぽくなります。しかしそこから進んで、決断が遅い人には、まよまよ君というあだ名をつければいいと思いますし。急かす側には全力坂とでもつければいいと思います。
あだ名をつける効果
あだ名には、実はかなりのメリットがあります。
1、現象を明確に把握できる
2、現象の再現を把握できる
3、少し笑いが入る
小難しく書きましたが、要はキャッチフレーズとか。合言葉みたいなものです。あだ名をつけることで、今起きている喧嘩の状況を瞬時に明確に把握できます。なんでさっさと決めないのとか。長ったらしい言葉や感情的な言葉をやり取りした挙句に、人はケンカになります。不機嫌の応酬でどんどん膨れ上がってしまうのです。
そうではなく、最初の一言で、まよまよ君でてるよ!!と言えば、そっちこそ全力坂だよ!!と言いあうわけです。こうすることで、感情の応酬にまで発展しません。また、合言葉ということは、何度もこの状況になっているという再現性にも気づかせてくれます。また同じパターンじゃんと気づかせ、同じ喧嘩になることを予防してくれます。
最後は、そういう少しふざける要素を入れることで、笑いが入るということです。笑いながら人は喧嘩できません。横やりが入るとか、興が冷めるとか、そういう言葉で戦意喪失を表現するのと一緒です。ケンカする気を削ぐわけです。
おわりに
人間の喧嘩(トラブル)の全ては、価値観の相違です。ただ、そこで話を終わらせると相互理解には至らずに、喧嘩別れになります。なので、正確にはその人の行動傾向と自分の行動傾向の相違であると、もう少し落とし込んで理解と行動する必要があります。詳細は別記事で書きましたが、以下の通りです。
・起点や継戦体力
・目指すゴール
・ゴールまでの経路の選び方
怠けるとかだらしないではなくて、その人にとっての汚いから掃除しだすの起点基準が高い低いでしかないんです。また、すぐにだらける、休みがちではなくて、その人の体力気力の継続時間が自分より高い低いでしかないんです。全ては相対的です。
その人の掃除でピカピカにする!のゴールが自分より高いか低いかでしかなく、その人のゴールまでの選びがちな手段や傾向があるとそれだけでしかないんです。
思いやりを持つとか、相手を尊重するとか、夫婦喧嘩しないための精神論は色々言われてますし、それも大事です。しかし、こういう行動傾向の相違を明確化し、相互理解することが喧嘩の回避になるのならば、その傾向の相違を端的で明確なあだ名という形に落とし込んで、現象を理解するのがシンプルで効果的な気がします。
こうして書きながら、科学のアプローチとも一緒だと思いました。現象を明確に理解するために、観測観察して、他と区別するために、名前を付ける。いわんや、夫婦という二人だけの新世界も、二人で探求して、名づけをしていくことが、積み上げていくことなのかなと思いました。
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