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心霊スポット行ってきました

「心霊スポットいかね?」
「いいよー」

心霊スポットに一緒に行ってくれる人ってマジで全然周りにいないんですよ。そりゃ当たり前か。
まあ断られるだろ、と思って声を掛けたら一人あっさりOKしてもらえた。「ただし!行くのは昼間だ」あ、やっぱり怖かったみたいですこの人。

行ってきた心霊スポットの名は通称ホワイトハウスと呼ばれています。

ホワイトハウスの前でパシャリ。

東京に住む家族が娘の精神病の治療のために越してくる。
娘は二階の鉄格子のある部屋で過ごしている。
娘の精神病はどんどん悪化する。父の猟銃で家族全員を殺し、姿を消す。(噂によると自殺を図ったとか。)
その後たびたびホワイトハウスで少女の幽霊が現れるという。

こちら怖いと言われる背景なのですが、うーん…悲しいですね。
それにしても監禁とはなんだか物騒ですが、昔の日本は精神病の治療として私宅監置による監禁療法はありました。この非道徳的行為は精神病は「狐憑き」であるとか理解が進んでいない悪しき因習の名残によるものでしょうね。
1950年、精神衛生法により禁止となりましたが、ホワイトハウス自体がそもそもいつできているのでしょうか。

ネットであれこれ探していると、建設時期は分からないが1970年代から存在しているという情報もあれば、昭和初期に建てられたという情報もあり結局正しい年代が分からずじまいでした。

1970年と仮に置いても、やはりそこまで精神病の理解は浸透していないと思います。ただ、禁止されていることをわざわざ行っていたことになるので、両親が厳格な人達であったのかなぁと思わざるを得ないですね。

まあ何にせよホワイトハウスの立地を考えても、近くには海、まだまだ日本家屋でいっぱいの中、二階建ての家をわざわざ越して建てるだなんて相当なお金持ちの家庭に違いありません。
行ってみると分かるんですが、周りは家なんか全然ないし鬱蒼と木々や山があるようなところです。当時も田舎なんじゃないかな。精神病の理解がない当時の日本で娘を養うのは恥ずかしい気持ちがあったんじゃないでしょうか。お金持ちなのもあって誰の目にもつかないような場所に隠れるように過ごす。そんな感じだろうか。


短いトンネルを抜けてズンズン進みます。
鬱蒼としすぎてます。その中にちょこっと家がありますね。良い画角で写真撮れなかったのが心残り。


入り口入ってすぐです。荒れてますね。
こんなとこですげえ笑顔なおまえが怖いと言われた一枚。
中から入り口を見る角度
壁に大きく穴が空いてます。


穴です。あんまりうまく見れなかった。


中はそこまで広いというわけでもなく。住んでいたのは父、母、娘、息子そして家政婦も住んでいたとかいないとか。5人で住むにしては少し窮屈に思います。


2階が見えます。

2階に行ける階段が無かった。そこだけ壊すのか?

落書きがあるということは昔はのぼれていたのか?

鉄格子しっかりあります。2階っていうのがまた本人にとっては窮屈であったでしょうね。外に出たくても1階にいる両親たちが障害になりますから。


階段?使えなさそう。
鉄格子。右側は外れてますね…。
バルコニーか?2階は監禁していたにも関わらず、誰が外の景色を楽しむというのだろうか。

2階に行こうと思えば行けなくもないんですが、さすがに老朽化が怖いので窓からの隙間から見る程度に満足しておきます。


穴から見えてたのはここの壁だったのか。
すっごい錆びてますね。けど1920年代だったらもっとサビ朽ちているような。

それにしても、家族全員殺す必要があったんでしょうか。ただ外に出たいだけだったら、一人殺すのでも十分な威圧になるはず。
家族そのものから断ち切って、自由になりたかったのかなぁ。でも逃げても、しょせん子供だから親無しに生きていく術は知らないし、取返しのつかないことをしてしまったことに気づいてしまったんでしょうか。
家族っていうのは何より強固で目に見えない鎖でそれぞれが繋がっていますからね。
それに、自由っていうのは完全に支配されない状態では逆に選択肢が生まれないから何もできない(不自由)という矛盾があるものなんですよね。ある程度の制限があるからこそ、自由でいられる。それがこれについて言いきれるわけではないのですがね、なんだかそういうことを思います。


少女はどこに向かったのか?

そう、実は心霊スポットはここで完結しきらないんです。少女は両親を惨殺した後、通称ブラックハウスに逃げ、自殺を図ったとか。その近くには電波塔があり、それは自殺志願者を引き付ける自殺電波塔と呼ばれているとのこと。

これ行くっきゃないでしょ!ということで、今年の夏ごろにでもブラックハウス行ってきます。
その時にもnoteで報告できたらなぁ。


また次のnoteでお会いしましょう。


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