見出し画像

前足部痛について

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日はどうしても19時前後に投稿できないので今の時間あげます

今日は中足骨頭部痛について書いていきます

この痛みって、施術者からすると困りませんか?

痛みが出る原因やアプローチについて書いていきます

中足骨頭部痛のメカニズムについて

中足骨頭部痛は特に歩行時のTSt(ターミナルスタンス 立脚終期)で発生することが多いとされています

TStでは踵が床面から離れるためMTP関節で体重を支持する必要があります

MTP関節への負荷が高まり、関節の応力が中足骨頭部に集中する結果、疼痛が生じるとされています

MTP関節に負荷がかかる要因は

足部内在筋の過緊張

TStでは母指に体重の半分の荷重がかかる可能性もあるので、母趾での蹴り出しがうまく行えないとMTP関節(中足骨頭部)に負荷がかかります

足部内在筋が過緊張する原因は様々あると思いますが、アキレス腱や足関節の疾患で足趾を屈曲させ、足部を滑らないようにしている症例などで発生します

ではなぜ内在筋が過緊張になると中足骨頭部痛が出現するのか

それは

前足部の横アーチの荷重分散機能が低下するからで

前足部の横アーチの安定化機構として大事な内在筋は

①母趾内転筋
②母趾外転筋


とされています

母趾内転筋の過緊張は横アーチの剛性を高め荷重による扁平化を妨げます
よってクッション性を失い、中足骨頭部痛を引き起こす要因
となります

母趾外転筋は縦アーチの保持に関わりますが、短縮すると母趾を内反させます

母指が内反する結果、横アーチが低下しますので、相対的に第2〜4中足骨頭への荷重応力が増大します

よって中足骨頭部の施術に関しては、母趾内転筋、母趾外転筋の緊張をとるような施術が必要です

ほかでは、

歩行のターミナルスタンスでの股関節の動きも注目します

例えば、右脚で蹴り出しが行われた際は左脚では股関節が屈曲、内転、内旋して骨盤が後方回旋していきます

ここの周期の問題が考えれるのであれば、対側の股関節の動きを制限している筋にアプローチすることも施術として有効だと思いますので試してみてもいいかもしれません

必ず自分で仮説を立てて、施術を行い効果判定をすることをオススメします

治せる治療家になりましょう

明日も臨床頑張りましょう

ではまた

参考 運動療法のなぜがわかる超音波解剖

いいなと思ったら応援しよう!