野菜を収穫して、タイ料理4品を作る。in チェンマイ
昨年の冬にアジアのあちこちで行ってきた料理教室の回顧録、第二弾。
タイ・チェンマイの料理教室。バンコクから夢の寝台列車に乗って到着したチェンマイは、タイの古都。ほどよい大きさの街で、物価も比較的安く、気候はバンコクより過ごしやすい。料理は美味しく、カフェも多く……とにかくとても快適な場所だった。
以下、写真がてんこ盛りなので目次をつけてみた。
▶半日クラスのスケジュール
朝8時半 ピックアップ
10時 市街地にある市場の見学
11時 農園&キッチンに到着。農園で食材の収穫
12時 料理開始 実食
▶ローカルマーケットでタイの食材について知る
泊まっているホテルまで大きなバンで迎えに来てくれる。この日は私も入れて8人を街中でピックアップ。
広大な市場。野菜、肉、魚、お惣菜、米、調味料…思いつく限りのものはほぼ全てあると言ってよさそう。異国の市場の独特な匂い。
先生が調味料についてもあれこれ説明してくれる
いわゆる「タイ米」だけでも数種類あった。日本とおなじようなお米、もち米、黒米などなど。少しずつ買って全部食べてみたい。
かたっぱしから揚げる、フライ専門店
カレーペースト屋さん!!!手前の緑がグリーンカレーのもと。他にもよくわからないけどいずれにせよ辛そうなペーストがたくさん。
先生曰く「お店によって全然味がちがうのよ」とのこと。
日本でいうところの、味噌屋みたいなもの?(完全に見た目に引っ張られている)
パクチーとその親戚のような葉っぱたち
スティックとうふ
ローカルマーケットを出発して、教室へ行く途中の車窓から
▶キッチンの裏の広大な農園で食材を調達
半屋外の開放的な調理場。この嘘みたいな”THEすり鉢”でスパイスとかハーブをすりつぶしてカレーペーストを作る。
まるをつけたのがグリーンチリ。先生に、どんな状態のものがベストかを説明してもらいながら、ぽいぽい収穫する。
見た目のまんま、ロングビーン
今回使う食材たち。真ん中の小さな豆のようなものは、タイの小粒ナス
▶いよいよ調理開始
左から、にんにく、シャロット、しょうが、レモングラス、カフィアライム(コブミカン)の皮
最初こそ楽しかったこの作業。タイの後に訪れたすべての国で行うことになるとは、まだ知る由もなかった
トムヤムクンを作る
パクチーもりもりのトムヤムクン、世界三大スープらしい。
トム:煮る ヤム:混ぜる クン:海老
グリーンカレーにココナッツミルクで模様をつける真剣な先生。「お店でだすならこのデコレーションで2倍の金額にできるわよ」とのこと。
私の作品。なんともいえない模様になった。ちなみレッスンでは、グリーン、イエロー、レッドの中から作りたいカレーを選べる
パッタイ。先生に促されるまま立体感ある盛り付けに。
麺がもちもち、もやしがしゃきしゃき、ピーナッツのポリポリ…と飽きさせない食感。タイの食センスおそるべし
米と麺。なんならパッタイは米の麺だから米と米。
もち米はおにぎりにし、ディップして食べる
デザートは、バナナココナッツミルク。ミルクのほのかな緑色はパンダンリーフというタイ含む東南アジアの国々で重宝されているハーブの色。だんだん先生の盛り付け方の好みがわかってきた。
教室の雰囲気。この日はインド、アメリカ、ドイツ、日本からの参加。
▶チェンマイの料理教室詳細
「タイファームクッキングスクール」
http://www.thaifarmcooking.net/home/#.Xs5KWWj7RPY
▶半日クッキングクラス
・料金 1200バーツ(いまでいうと4000円ちょっと)/ 人
・メニュー(月、水、金、日)
- イエロー/グリーン/レッド いずれかのカレー
- トムヤムクン or トムカー(ココナッツスープ)
- パッタイ
- バナナ in ココナッツミルク
※火、木、土曜日はパッタイ→春巻き、
デザート→マンゴースティッキーライスになる
・ピックアップ 午前8:30~9:00
帰り 午後2:00~2:30
・含まれるもの
レシピブック(相当立派で驚いた)、
レモングラス茶、ボトルウォーター
**▶チェンマイの料理教室で思ったこと
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料理教室の日の夕方、街の中を散歩していたら偶然参加者のインド人カップルと再会。「さっき私たちが寄ってきたカフェのコーヒー美味しかったよ。行ってみて!またばったり会うかもね」
台湾で母と別れ、タイから一人で旅していた私はやや会話に飢えていたけれど、料理教室での先生・参加者との交流で満たされた。先生は地元の人なので、タイで不思議に思っていたことをあれこれ聞けた。参加者の中には、わたしとおなじくアジアの国々を旅している人がいて、次に行く予定の国の情報を教えてもらった。
日本でエスニック料理が市民権を確立した今は、タイ料理の材料はたいてい手に入るし、YouTubeを見れば手順も完璧なわけなんだけど、
会話とか、先生の手さばきとか、他の人と一緒に出来立てのごはんを食べる時間とかそういうものを提供しているのが、料理教室なのかも。すさまじい体験価値………料理への興味が薄かったとしても楽しめるというのも素敵。
今はいろいろ厳しい状況にあるけど、ニューノーマルな世の中で、わいわいみんなと料理する日が待ち遠しい。
次は、初めてのラオス料理編~