○月✖️日献立帳#28
2023.12.6 日だまりの誘引力
遅く起きて、とりあえず洗濯をして、風もなく暖かく、庭先でぼおっとしていると、あっという間に昼になる。
クリーニング屋に行って、市場で買い物して、帰って昼ごはんを作って食べて、窓際でぼおっとしていると、あっという間に日が暮れた。
黒むつの刺身、山東菜と油揚げ炒め物、カリフラワーにんじんの蒸しサラダ、焼きビーフン
2023.12.8 冬のアビーロード
ジョンレノンの命日
毎年この日になると、まだビートルズなどろくに知らなかった1980年当時の自分が学校から帰ってテレビのニュースで死亡を知ったときの記憶と気分が蘇る。
ビートルズとの関わりはこの日から始まったのだろう。
時は一気に40年飛んで2020年
3年前に仕事で初めてロンドンに行った時、どうしてもアビーロードスタジオに行きたくて、早朝5時頃地下鉄に乗って、その地を踏んだ。1月だった。
ひとり感慨に浸っていると、自分と同じ年代くらいの白人男性4人組もやってきて盛り上がっている。
うち一人がカメラを持って自分に近づいてきた。
バンド仲間の4人なのだろうか、彼らがやろうとしていることは、一目瞭然、万国共通、言葉がなくてもすぐ分かる。
横断歩道に4人一列に並び、さあ、あのジャケットのように撮ってくれよ、ということなのだろう。
オーケー、ノープロブレム
しかし、渡されたのがニコンのなんだかフル装備の一眼レフのカメラである。ボディがごつくてレンズもでかくてずっしりと重い。
彼らの気合の入りかたが記念写真レベルでないことを、カメラのスペックから即座に理解する。
カメラの重さ以上にプレッシャーがずっしりと我が心にのしかかる。
タイミングを計り、ただシャッターを押すだけなのだが、これまで一眼レフなど使ったことがないのでどうもぎこちない。
構図は果たしてこれでいいのか、ピントはどこに当たっているのか、心が乱れるまま、2度、3度とシャッターを切る。
カメラを相手に渡してモニターで確認してもらう。満足いかないようでもう1度と撮ってくれと頼まれる。
再び撮り直し、チェックしてもらうが、やはり納得いかないらしい。さらにもう1度と頼まれる。
もうこうなるとやけくそである。好きにしろ、という感じで、近づいたり、引いたり、当てずっぽうの構図で何度かシャッターを切って渡す。
すると、向こうは今度は鞄からノートパソコンを出して、画像ソフトの中でチェックしだした。
4人が首を突っ込んでああでもないこうでもないと何か言い合っている。雰囲気から写真の出来に満足していないのは明らかである。
インスタだかユーチューブか知らないがそんなに画像に拘っているならプロでも雇えよ
日本人だからってみながニコンのカメラ扱えるわけじゃないぞ
などと心の中で叫びながら4人の様子を窺っていると、ほどなく代表者が曖昧な表情で
「サンキュー」
とこちらに声をかけてきた。
つまりは
「残念ながら、あなたにはもう用がありません」
ということなのだろうと察知して、なんとも割り切れない想いを残してアビーロードを後にした。
魚屋でキントキダイを買って刺身にする。カリフラワー入りポテトサラダ、焼きうどん
2023.12.9 神様の瞬き
12月とは思えない暖かさ、この機を逃さず釣りに出る。
きっと寒くなると釣りにも行かなくなるだろう、根性なしのアングラー
いつもの入江 中潮 満潮13時52分 南風やや強 ワームピンク1.7インチ 1.5gジグヘッド
16時45分開始 いざ
しばらく無反応、フグやネンブツダイすらもまったく当たりがない。
今日はだめかなと思ったところ、ようやく鈍い引きがあったので合わせると、メバルが掛かる。
リリースして、同じところにキャストし、また同じようなあたりに合わせると、やはり同じくらいのサイズのメバルが掛かる。
その後はふたたび沈黙が続き、18時終了。結局立て続けに2回あたりがあったそれだけで、それが2匹のメバルの釣果となった。
神様の瞬きを逃さず捉えた感があり、これはこれでいい釣りであった。
今日の魚はカワハギと鯵の刺身、肴のお伴に菜の花炒め、大根のきんぴら、キャベツの煮込み味噌スープ
2023.12.10 赤サバ
どういうわけか今日も暖かい。
午前中に草取り、昼に買い物、夕方に釣り
いつもとは場所を変えて水産市場の冷凍倉庫前の岸壁でやってみる。
釣り客も多く、自分はこれまであまり釣れたことのない、あまり相性のよくない場所
中潮、14時27分満潮、風なし、ワームピンク1.7インチ 1gジグヘッド
15時30分開始 いざ
岸壁の足元を探るが、ふぐらしきエサ取りにワームを齧られるばかり
日が暮れて場所を沖側に移動、ワームもクリアカラーに替えてみると、有意なあたりが感じられるようになった。
と、強めの引きにあわせると、15センチくらいのカサゴがかかる。
同じ場所でキャストを続けるが、その後は強いあたりはなく、つつくような小刻みのあたりに合わせると掛かるのはネンブツダイばかり
冷えてきたので17時30分終了
釣果カサゴ1、ネンブツダイ5
魚屋で初めてみる魚、地元の呼び方で「アカサバ」
捌いた身も、名のとおり血合いを帯びた赤身で、刺身にしたら、食感も味もカツオといっても分からないくらい似ていた。
2023.12.10 アカサバをソテーに
昨日は刺身にしたアカサバの残りの半身をソテーにしてみる。
切り身にして塩こしょう酒をふり、小麦粉をはたき、フライパンでソテーし焦げ目がついたところで、160度のオーブンで10分ほど火を通す。
別の鍋にみじん切りしたエシャロットをバターで炒め白ワインビネガーを注ぎ煮詰めたソースを回しかけ、ディルを散らして完成
アカサバの身は焼くとほんのりピンク色、鮭のような鯖のような味わいになった。もっと強めの味付けにしてもよかった。