きっと大丈夫
小さい頃、CDという文化が存在した。
いまはほとんどがストリーミングサービスになっていて、
CDってなに??ダイ語??というリアクションまで想像できる。
ある時、私は、英語の勉強に必要だという名目でiPodなるものを買ってもらった。
これがすごく便利で、家でCDプレイヤーを使って音楽を聞くしかできなかった人生に、
移動中にイヤホン越しに聞けるという変化をもたらすものであった。
さて、iPodを買ってみたものの、なんの曲をいれていいやら考えた。
当時ワンピースを筆頭にジャンプアニメ全盛期とも言える時期であり、とりわけ私はNARUTOをかじりつくように見ていた。
やはりNARUTOのサントラか主題歌アルバムかなと思っていた矢先、
近所の同い年くらいの学友から、嵐が歌う『きっと大丈夫』というシングルを借りた。
早速iPodにいれてみた。
サウンドが耳の近くで吠える。
なんだか安心する歌詞。生き急いでいた私に「少し肩の力抜いたら?」と語りかけてくれた気がした。
いまもあの時の気持ちは忘れない。
そう、いままた生き急いで失敗して怒られる、そんな日々が続いていたわけだけれども、
『きっと大丈夫』で励まされた気がした。
らしく振る舞うことや人を選ぶこと、とても大事。
誰にでもいい顔をして、誰にでも毒を吐かない人はいないんだ。
私もきっと大丈夫だろう。
上向いてこう。